3月の告知

では来月の「せんだい文学塾」「小説家になろう講座」告知をここで。

せんだい文学塾

 1968年、山形県東根市生まれ。日本映画学校卒。演出助手等を経て、94年「アメリカの夜」で群像新人賞を受賞し、文壇デビュー。芥川賞三島由紀夫賞にノミネートされる。97年の『インディヴィジュアル・プロジェクション』(新潮文庫)で一躍注目を集め、98年『無情の世界』(新潮文庫)で野間文芸新人賞を受賞。2004年、東根市神町の歴史を群像劇のスタイルで描ききった大作『シンセミア』(朝日文庫)により伊藤整文学賞毎日出版文化賞をダブル受賞する。05年には『グランド・フィナーレ』(講談社文庫)で芥川賞、09年には『ピストルズ』(講談社)で谷崎潤一郎賞を受賞する。
 さまざまな事象を盛り込み、深いテーマと豊かな物語性で、純文学のみならずエンターテインメントのファンも魅了している実力派の作家であり、同時に優れた映画評論家としても名高い。
 最新作は、アイドルを監視するパパラッチ・チームを主人公に、倒錯した愛を描く『クエーサーと13番目の柱』(講談社

クエーサーと13番目の柱

クエーサーと13番目の柱

  • 会場:仙台文学館 講習室 http://www.sendai-lit.jp/
  • 定員:90名
  • 受講料:一般2000円、学生1000円、高校生以下無料
  • お申し込み/お問い合わせ:せんだい文学塾運営委員会

sendaibungakujuku@gmail.com TEL.080-6013-5008

小説家になろう講座

 1943(昭和18)年、東京生まれ。中央大学法学部卒。1966年博報堂に入社。
 1980年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。

 1987年『カディスの赤い星』で直木賞日本推理作家協会賞日本冒険小説協会大賞を受賞。1997(平成9)年6月に博報堂を退職、作家業に専念する。
 公安警察シリーズ(『裏切りの日日』『百舌の叫ぶ夜』)、岡坂神策シリーズ(『あでやかな落日』『牙をむく都会』)、御茶ノ水警察署シリーズ(『しのびよる月』)、イベリア・シリーズ(『イベリアの雷鳴』)、禿鷹シリーズ(『禿鷹の夜』)、世間師シリーズ(『相棒に気をつけろ』)、時代小説の重蔵シリーズ(『重蔵始末』)などの人気シリーズのほかに西部劇『アリゾナ無宿』、このミスにランクインしたサスペンスの傑作『燃える地の果てに』など多数。

 2001年から2005年まで日本推理作家協会の理事長をつとめた、日本ミステリ界の重鎮である。

 また、フラメンコギター、将棋の愛好家としても高名である。

逆浪果つるところ 重蔵始末(七)蝦夷篇

逆浪果つるところ 重蔵始末(七)蝦夷篇

sakka.naro@r7.dion.ne.jp

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、コーディネーターを務められます。仙台と山形で運営母体は異なりますが、雰囲気や内容はほぼ共通しています。
  • 山形の講座からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さんと柚月裕子さん、刑務官の経歴を活かした女子刑務所小説を刊行されている壇上志保さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞を受賞された吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』でデビューされた織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、オール讀物新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短編小説、エッセイなど)を教材として採用しております。テキストは当日も配布いたしますが、希望者には事前にメール配信もいたします。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方も、読書を趣味とされる方も、どなたでも気軽に参加できます。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。