11月の告知

昨日は山形で三浦しをん先生を講師に迎えた「小説家になろう講座」を受講してまいりました。

舟を編む

舟を編む

本屋大賞も受賞された旬の作家が講師とあって、大きな教室がほぼ満員になるほどの盛況でした。
講座の前には山形市内の八文字屋書店でサイン会があったのですが、そちらも150人以上のお客が詰めかけ、講座の開始時刻が30分遅れたほどです。とくに中高生が多かったとのこと。


最近、新聞社の世論調査によれば、中高生が一番好きな作家は「山田悠介」というアンケート結果が出ているそうで、暗澹たる気持ちになりましたが、ちゃんと読むべき本を読んでいる少年たちもいるんですね。


今回もぼく手作りのケーキをお土産に持参したのですが、さつま芋・芋焼酎ケーキを三浦先生も気に入ってくださったのが光栄でした。

芋焼酎ケーキの作り方(写真はないよ)

  • 中型のさつま芋1本を、皮をむいてよく洗い、賽の目に切る
  • 耐熱容器に入れ、電子レンジ(500W)で6分ほど加熱する
  • 無塩バター100gを加えて余熱で融かしながら、フォークやマッシャーで潰して練る(潰し具合はお好みで)
  • 砂糖100g、小麦粉100g、ベーキングパウダー5gを加えてよく混ぜる(市販のパウンドケーキミックスを使うと、ちょうど1袋で作れる)
  • 卵2個を割り入れ、芋焼酎を大さじ1杯ほど加える
  • 22cmのパウンドケーキ型(紙製の型を使うとそのまま持ち運べて便利)に流し込んで表面をならし、170℃に余熱しておいたオーブンで45分ほど焼く
  • 焼きあがったらしばらく置いて粗熱を取り、表面に芋焼酎をたっぷり振り掛ける
  • ラップで包んで、一晩以上冷蔵庫で寝かせる

卵やさつま芋はふつうの品物で充分ですが、焼酎はいいものを使いましょう。

霧島酒造の「吉助」赤がおすすめです。手頃な価格で、香り高い味わいが楽しめます。みなさんもお試しください。


というわけで、来月の告知です。

せんだい文学塾

1957年東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。

フリー・カメラマンとしての活動を経て、1984年に『私のサンタよ オーストラリア大砂漠4WDの旅』でノンフィクション作家としてデビュー。

1986年から1990年のパリ・ダカールラリーにドライバーとして参戦し、モーター・ジャーナリストとしても高く評価される。

1991年に『小説 KAPPA』で小説家デビューを果たし、冒険旅行記やアウトドアに関する著作など、フィクションとノンフィクション双方の領域で活躍。
2006年にはノンフィクション『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論・その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞をダブル受賞。
2007年に小説『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞。

ほか、『日本怪魚伝』『銀座ブルース』『GEQ』『早春の化石』など著作多数。

近著に『MAMONO』(徳間文庫)、『秋霧の街』(祥伝社)などがある。
最新作は、中国の軍備増強による危機を描いた『チャイナ・インベイジョン』(講談社、11月発売)。

チャイナ・インベイジョン<中国日本侵蝕>

チャイナ・インベイジョン<中国日本侵蝕>

  • 会場:仙台文学館 講習室 http://www.sendai-lit.jp/
  • 定員:90名
  • 受講料:一般2000円、学生1000円、高校生以下無料
  • お申し込み/お問い合わせ:せんだい文学塾運営委員会

sendaibungakujuku@gmail.com TEL.080-6013-5008

小説家になろう講座

1955年東京生まれ。サレジオ中学卒。1989年『ゴッド・ブレイス物語』で第二回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。1998年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞を受賞。同年、大長編『王国記』の序にあたる『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞を受賞。著書に『ブルース』『ヘビィ・ゲージ』『少年曲馬団』『信長私記』などがある。

萬月な日々

萬月な日々

sakka.naro@r7.dion.ne.jp

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、コーディネーターを務められます。仙台と山形で運営母体は異なりますが、雰囲気や内容はほぼ共通しています。
  • 山形の講座からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さんと柚月裕子さん、新潮社より『ガラスの煉獄』を刊行された壇上志保さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞を受賞された吉村龍一さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、オール讀物新人賞で最終候補まで残った方が出ました。
  • 受講生から提出されたテキスト(短編小説、エッセイなど)を教材として採用しております。テキストは当日も配布いたしますが、希望者には事前にメール配信もいたします。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方も、読書を趣味とされる方も、どなたでも気軽に参加できます。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。