負の連鎖

金融担当大臣が自殺したとのこと。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120910/k10014920211000.html

松下郵政民営化・金融相死亡 自殺か

松下忠洋郵政民営化・金融担当大臣が、10日夕方、東京・江東区の自宅で倒れているのが見つかり病院に運ばれましたが亡くなりました。警視庁は、現場の状況などから松下大臣が首をつって自殺したとみて詳しい状況などについて調べています。

10日午後4時45分ごろ、松下忠洋郵政民営化・金融担当大臣(73)が、東京・江東区東雲の自宅のマンションで首をつっているのを買い物から戻った妻が見つけました。松下大臣は病院に運ばれましたが、亡くなったことが確認されました。
警視庁によりますと、松下大臣は、10日午後、外出する予定だったため、秘書と警護担当の警察官がマンションに迎えに行き、インターフォンや携帯電話を鳴らしましたが連絡がとれなかったということです。
松下大臣は衆議院鹿児島3区選出の当選5回で、73歳。旧建設省を経て平成5年の衆議院選挙に自民党から立候補して初当選しました。
郵政民営化の是非が争点となった前々回、平成17年の衆議院選挙では、郵政民営化に反対して、無所属で立候補しましたが落選し、前回の衆議院選挙で、国民新党から立候補し、復帰を果たしました。
警視庁は、松下大臣が自殺したとみて死因や詳しい状況などについて調べています。

金融庁“来られない”と連絡

金融庁の岡田広報室長によりますと10日午後5時前に、松下大臣が自宅で倒れているという連絡が金融庁に入り、さらに午後6時前に、大臣は「病院に搬送された」という連絡が入ったということです。
松下大臣は、午前中は金融庁に登庁する予定はなく、午後、公務で会議が予定されていたということですが「来られない」という連絡があり、10日は登庁していなかったということです。

自見代表“大変残念だ”

国民新党の自見代表は記者会見で、「突然のことで驚いており、心からお悔やみ申し上げたい。先週、国会が事実上閉会したので、国民新党のすべての議員で打ち上げをした際、松下氏は、たいへん元気で、焼酎を飲みながら、乾杯の音頭を取っていた。松下氏には、前立腺の病気があったが完治し、ことし6月に閣僚になるときには、『もう大丈夫だ』ということだった。原発事故以来、経済産業副大臣などとして、福島県民の立場に立って職責を果たしてきただけに、大変残念だ」と述べました。

野田首相“とても驚いている”

野田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し、松下郵政民営化・金融担当大臣が死去したことについて、「悲しい訃報をうけ、とても驚いている。いつも厳しい時に励ましてくれた。言葉も見つからない。心からご冥福をお祈りしたい」と述べました。

亀井静香氏“びっくりしている”

国民新党を離党した亀井静香氏は、NHKの取材に対し、「今知ったところで、びっくりしている。ことしの春、松下氏は、ガンで病院に入院していたことがあり、お見舞いに行ったことがある。亡くなられた詳しい状況や死因は分からないが、お悔やみ申し上げたい」と述べました。


自殺の原因としては、健康問題や愛人スキャンダル発覚などの説がささやかれていますが、今のところはっきりしていないようです。



ちなみに、今日は世界自殺予防デーです。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120910/k10014911831000.html

世界自殺予防デー 連携強化を

10日はWHO=世界保健機関が定めた「世界自殺予防デー」です。
政府が先月、「自殺総合対策大綱」を定めたことを受けて、全国の自治体や民間団体が連携を強めて自殺対策に取り組もうという初めての会議が開かれました。


内閣府によりますと、自殺した人は去年まで14年連続で年間3万人を超え、政府は先月、国や自治体、民間団体の連携を柱とする新たな「自殺総合対策大綱」を閣議決定しています。
これを受けて、東京や札幌など全国の5つの会場では、自殺予防に取り組む152の関係機関の担当者が出席して初めての会議が開かれ、大綱に新たに盛り込まれた若年層や自殺未遂をした人への対策などを話し合いました。
会議は5つの会場をインターネットでつないで行われ、東京の会場では、若年層の自殺対策について学校で命の大切さや将来職場でいじめにあった際の対処法などを学ぶ機会が必要だという意見が出されました。
また、連携先の病院から自殺未遂をした人の情報提供を受け、保健師が退院後も支援を続けている東京・荒川区の取り組みなどが紹介され、最後にこうした連携を強化するための決意文が採択されました。
主催したNPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」の清水康之代表は、「今後も継続的にこうした場を設けるなど現場での実践につなげたい」と話しています。


内閣府の調査によれば、日本人の自殺動機の第一位は健康問題、第二位は経済問題です。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2012/pdf/honbun/pdf/p16-17.pdf
(↑pdf注意)


日本経済が縮小を続け、景気低迷が常態となり、年間三万人以上が自殺し続けるこの時代に、金融担当大臣が自殺するというのは意味深です。しかも自殺予防デーに、というから皮肉というほかないですね。