短歌という爆弾
- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
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今回はエッセイがテキストとして取り上げられましたが、穂村先生は歌人だけに、言葉の選び方に小説家とは違った意味の厳密さがあり、言語感覚というものの多彩さを感じさせられる講座でした。
短歌と俳句の違いについても語られ、短歌は詠み人の心理に寄り添うもので、俳句は詠み人の主観を突き放したところに味わいがある、とのこと。
そのせいか、歌人には女性が多く、俳人は男性が多い傾向があります。また、罪を犯した人の懺悔にも、短歌が多く詠まれます。
- 作者: 海原卓
- 出版社/メーカー: 日本経済評論社
- 発売日: 2006/05
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オウム事件の中川被告も短歌を詠んでおり、また、よど号事件の田宮高麿の父親が歌集を自費出版していた例もあります。
鈴木邦男をぶっとばせ! 何故に吾子、朝鮮に翔びたるや…=息子・高麿に捧げた歌集=
センチメントをあらわすのに短歌が向いており、ハードボイルドの世界を描くのが俳句だということもできますね。歌の世界にはうといぼくでしたが、これは勉強になりました。