短歌という爆弾

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのために

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのために

昨日は、山形市遊学館に、歌人でエッセイストの穂村弘先生をお迎えした「小説家になろう講座」を受講してまいりました。


今回はエッセイがテキストとして取り上げられましたが、穂村先生は歌人だけに、言葉の選び方に小説家とは違った意味の厳密さがあり、言語感覚というものの多彩さを感じさせられる講座でした。


短歌と俳句の違いについても語られ、短歌は詠み人の心理に寄り添うもので、俳句は詠み人の主観を突き放したところに味わいがある、とのこと。
そのせいか、歌人には女性が多く、俳人は男性が多い傾向があります。また、罪を犯した人の懺悔にも、短歌が多く詠まれます。

死刑囚島秋人―獄窓の歌人の生と死

死刑囚島秋人―獄窓の歌人の生と死

死刑囚歌人の島秋人はよく知られていますが、ほかにも死刑囚の詠んだ歌は多く伝わっています。


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オウム事件の中川被告も短歌を詠んでおり、また、よど号事件の田宮高麿の父親が歌集を自費出版していた例もあります。


鈴木邦男をぶっとばせ! 何故に吾子、朝鮮に翔びたるや…=息子・高麿に捧げた歌集=



センチメントをあらわすのに短歌が向いており、ハードボイルドの世界を描くのが俳句だということもできますね。歌の世界にはうといぼくでしたが、これは勉強になりました。