噂の武道家らんまとあかね

ＮＴＶ系で放送された実写ドラマ版『らんま１／２』を観たんです。

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まぁＮＴＶ系が土曜九時でやってるような（今は『妖怪人間ベム』）、低年齢向けドラマのテイストとしては充分でした。物議をかもしていたパンダの着ぐるみも実際に見るとそれほどヘンに感じなかったし、なびきがキャバクラ嬢になってるのもそんなに気になりません。生瀬勝久と古田新太の親父コンビは予想どおりいい味でしたし（ただ、早雲が「玄馬さん」と呼ぶのだけは納得いかなかった。そこは「早乙女く〜ん」じゃないと）夏菜の演じる女らんまが思ったよりアニメのイメージに近かったのが意外でした。ナレーションに永井一郎を起用するあたりはオールドファンへの目配せも忘れていないというか。

ただ、今回の話はオリジナルストーリーで、溺れたものは男に変身する和風男溺泉が、学校の女子更衣室にあって（これは原作にもあったストーリー）、その鍵をあかねが守っている。んで、その鍵をオリジナルキャラクターであるオカマの教頭とハードゲイ軍団（本当にレイザーラモンＨＧみたいな格好をしている）が狙っていて、彼らは世界中の女をみんな男にしてしまおうとしている、というお話。しかもハードゲイ軍団の武器は鎌。原作が周到に避けていたホモを真正面からネタ化していて、しかもかなりゲイフォビックな描き方だけに、批判もありそうな内容だと思いました。

オカマの教頭（田山涼成）が女らんまのことを執拗に「オカマ」「男女」とあざけり、それにキレたらんまが必殺技を放つという展開は『噂の刑事トミーとマツ』を思わせるものがなくもなかったです。

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これが好評だったら連続ドラマ化もアリかもしれませんが、性的マイノリティを主題としているだけに、もう少し配慮したドラマづくりをしてほしいですね。あと、乱馬親子は必殺技として猛虎高飛車を放つのですが、あれは良牙の獅子咆哮弾が先にあってこその技なので、いきなり出てくるのはちょっと無理がありました。シャンプーとおばばが出てないので飛龍昇天破は使えませんから、何か必殺技が欲しかったのはわかりますが、ちょっと唐突ですね。あと、ヌードになれとはさすがに言いませんけど、水着ぐらいのサービスはあった方がいいと思いますね。