そらそうよ

週刊プレイボーイのこんなニュースを目にしまして。


http://wpb.shueisha.co.jp/2011/11/24/8114/

日本男子の約1割が潜在的な同性愛者。ホモ化するノンケ男子が増加中

すっかり冷え込み冬が近づいたことを実感する今日この頃。来月にはクリスマスなどカップル向けイベントも多く、ため息混じりに人肌恋しくなる季節が今年もやって来たとつぶやいている独身男性たちも多いだろう。そんな季節を前にしたためか、巷ではホモに転向するノンケ(異性愛者)の男性が急増しつつあるという。


本誌取材班が日本最大のゲイタウン新宿2丁目で聞き込み調査をしたところ、多くの人が「確かに最近は“新入り”が多い。ここ最近はずっと右肩上がり」と証言した。いったいどうして彼らはホモに転向したのか。ニューカマーの男性数名に話を聞いた。


「ぶっちゃけ言うとエロDVDの影響です。見た目は女でおっぱいもあるけど、サオが残っているコと普通の男がヤリまくっている作品とかあるじゃないですか。アレを経験したくて、サオ付きの女っぽい男とヤッてみたら全然、できちゃうわけですよ。しかも男だからテクニックがすごい。最初は好奇心で始めたのに、今や見た目が完全に男でもバンバンやれるようになりました」(25歳・商社勤務)


彼の場合は性への好奇心から男に手を出したタイプで、こうした男性は昔から一定数存在した。だが、最近はモテない男性による次のようなケースもあるという。


「自分、柔道部出身なんスけど、学生時代は丸刈りで、ファッションセンスゼロ。女にもまったくモテなかったんです。で、ある時、OBの先輩に2丁目に連れていってもらったんですけど、ものすごくチヤホヤされるんすよ。生まれて初めての経験でした。後で知ったんスけど、オレみたいなタイプって、ホモにとってはどストライクらしいんですよね。まったく見向きもされない女を追っかけるより、こっちの世界に来たら引く手あまたなんだから、悪い気はしないッスよね」(26歳・警備会社勤務)


恋愛ベタな男性が増えたため、彼のような男性もまた増えているとか。中には、35歳を過ぎても女性経験がない男性が、ホモから言い寄られて童貞を捨てるケースも。


一見、特殊に見える彼らニューカマーたちだが、性同一性障害医療に携わる埼玉県の某診療医師は「彼らは本来の姿を取り戻しただけ」として、こう語る。


「現在、日本人の4%が同性愛に該当し、潜在的な可能性がある人を含めると9.6%に上るというデータもある。一般の方にはこれだけでも驚きでしょうが、現場の感覚としては、この数字は今後、確実に増えると見ています。特に就職氷河期で草食系男子が多いといわれる20代若者にその傾向が顕著。就活(仕事)と(自分より)強い女性という厳しい現実を突きつけられて、ある種の“逃避行動”のようにホモ化する。性差の境界線が曖昧な人は今後いっそう増えていくでしょう」

日本人の約1割が潜在的な同性愛者とのことだが、この数字に驚かない人は「素質アリ」の可能性大だ。

「最近ホモの男性が増えています」なんてのは三十年以上前から言われ続けていることなんですが、その割には、実際の数字は「4%」と、昔と変わっていません。「一般の方にはこれだけでも驚きでしょうが」というのも、あまりに無知な人を想定して喋ってるような気がします。柔道部の男性が先輩に連れられてその道に開眼する、というのも実に古典的な展開です。ノンケがホモに転向するなんてのも昔から珍しいことではなくて、これを業界では「どんでんが来る」と表現します。

  • CM どんでん


はてなダイアリーの「今週のお題」は、「寒い日に食べたい、あったかーいもの」ですが、やっぱり美味しいのはどんでんのうどんでんねんな。

動くが負け―0勝144敗から考える監督論 (幻冬舎新書)

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話を記事に戻しますが、「女が強くなったから男がホモに走る」なんてのも、昔のウーマン・リブの時代から言われていたヨタ話を繰り返しているだけですね。草食系男子という語も、本来の意味を離れて、何にでも使えるマジックワード化した感がありますが、強い女が苦手だからといってもっと強そうな男に走るわけあるか、と言いたい。草食系男子ってのは女に嫌われるのが怖いから消極的なんであって、そういう人は男にも積極的にはなれないと思うんですけど。女にモテない男ってのはたいてい男にもモテませんよ。


要は、この記事ではホモを「男らしくない男、おかま野郎」という悪口として機能させており、「最近の若いやつは女も口説けねぇホモ野郎ばっかりだぜ」とバカにしてるだけのひどい記事だと思いますね。ホモは悪いことではないし、彼女がいないからって誰からも責められるいわれはありません。


増田にこんな記事があって、ブクマを集めてました。
30超えて童貞という理由で交際を躊躇する私は最低か 30超えて童貞という理由で交際を躊躇する私は最低か

30超えて童貞という理由で交際を躊躇する私は最低か

お見合いで紹介してもらった相手は35歳で童貞だった。
風俗も経験がなく完全な童貞だという。
本人がそう言った。
ああやっぱりそうかという気持ちもあり同時に反射的に「きもい」と拒否感を覚えてしまった私は最低だろうか。
形式とか属性とかで他人を評価することは私が最も嫌うところであるが、
35年間どの女性にも一瞬でも愛されたことがない、
恐らく嫌悪されていたのであろう彼のこれまでの人生がとどめる術もなく想起されると、
同情と軽侮を禁じ得なかった。


誰か一人にでも愛されるための努力を放棄してきた怠慢さ、
努力したとしても叶えられなかったのだとすれば、
遺伝子を継承するという生物として最も基本的な権利を創造主から剥奪され自然界から見放された「非生物」であることの証左、
実力に不相応なプライドを口実として商業的に体験するための金を稼ぐ努力すらも惜しむ怠惰さ、
そしてその怠慢さ或いは非生物性を帳消しにするためのお見合い市場という在庫一掃処分セールへの参入、
そして誰からも見初められずに売れ残った質の悪い商品を購入する貧乏人の自分、
そして購入する自分もそれ相応の価値しかないことが直ちに脳裡に浮かび上がり、
この結婚は互いにとって不幸への第一歩なのではないかという疑念に駆られた。


本人の本質的な内面を知らずに皮相的な条件から判断しようとしている自分に自己嫌悪の念を覚えている。
そしてこのような唾棄すべき感情を抱えながら彼と対峙すること自体が、
彼との円滑な交際を阻害する要因となるような予感もしている。

おそらくは、35歳童貞の男性が自虐&女叩きネタとして、架空のお見合い相手をでっち上げて書いたんだと思われますが(童貞だからといって誰からも愛されたことがないとは限らないし、全体的に喪男臭がすごく漂う文章である)、本当に女性が書いたのだと仮定するならば、相手が実はホモだという可能性を考えるべきだと思いますね。実際問題、35で童貞なんてのはよほどの変わり者かホモぐらいのものでしょう。それを「非生物」なんて呼んでしまうセンスは恥じるべきだと思います。身体的理由で子どもを作れない人のことを考えれば、そんな形容はできないはずです。そもそも「きもい」と思う相手と付き合って結婚するなんて無理に決まってるじゃないですか。ブスに三日で(オレなら三十秒で)慣れるのは男だけ。キモ男に慣れてくれる女なんていません。そして、キモ男がキモいのは何よりその思考回路であって、外見は二の次です。それが理解できない限りは、ずっとキモいと言われ続けるでしょうね。ホモに転向したってきっとモテないよ、この人。