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京大のカンニング事件で、仙台市在住の予備校生が逮捕されたとのこと。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110303-00000770-yom-soci

入試問題投稿、19歳予備校生を逮捕

 京都大や早稲田大など4大学の入試問題が「YAHOO!JAPAN(ヤフージャパン)」が運営するインターネット掲示板ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、京都府警は3日午後、大手予備校「河合塾」仙台校に通う男子予備校生(19)(仙台市)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。

 府警によると、予備校生は先月25、26日に行われた京大の入試で、「aicezuki」のハンドルネームを使って携帯電話から試験時間中に同掲示板に投稿。発覚した26日以降、京大の教職員らを事実確認などにあたらせ、業務を妨害した疑い。

 予備校生は2日夜から所在不明になっていたが、3日正午前、JR仙台駅近くで1人でいるところを捜査員が発見し、確保した。


この件について、予備校生の出身地である山形県の関係者は、こんな反応をしていたそうです。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110303-00000010-mai-soci

<入試ネット投稿>「まさか山形とは」教育関係者に衝撃

 山形県教委には2日夜、報道各社からの問い合わせで、入試問題投稿に関係した予備校生が山形県出身という情報が入った。県高校教育課の阿部和久課長は県立の進学校の各校長への確認作業に追われた。毎日新聞の取材に対し阿部課長は「まさか山形出身者とは。校長から確認してもらっている最中だ。該当する大学を受験した予備校生はいるようだが、確定的な話はまだ入ってこない」と驚いた様子で語った。

 また、予備校生が卒業した高校の教頭の家族によると、教頭には午後11時ごろ、電話で連絡が入り、慌ただしく自宅を出て高校に向かったという。家族は「予備校生が卒業生らしい」との毎日新聞の取材に「えっ、そうなんですか」と驚いた様子だった。

「まさか山形とは」って何よ。じゃあどこの都道府県だったら「あぁやっぱり」ってなんのよ。あと「予備校生が卒業した高校の教頭の家族」に取材するって意味がわからない。いっこも関係ないじゃん。「えっ、そうなんですか」という、全く無意味なコメントも含めて味わい深い。


それにしても、カンニングは不正行為ではありますが、犯罪だったとは知りませんでした。「偽計業務妨害」といえば、近年はネット上の殺人予告などによく適用されてますが、今度はカンニングですか。いっときの「転び公妨」みたいに便利な運用をされてますねぇ。「業務を妨害した」って、カンニングを防止するのは大学の通常業務じゃないのかよ! これが通るんだったら、プロレスの反則も「レフェリーの業務を妨害した」つって犯罪になっちゃうよ!


1975年の2月には、津田塾大学で、父親が娘になりすまして受験するという替え玉事件がありました。


http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/tudajuku.htm
このときは、さすがに周囲が不審に思ってすぐバレたようです。ちなみにこの事件は、1990年にはNHKで『メイクアップ』というタイトルでドラマ化されています。北大路欣也が変装して中嶋朋子になりすますというからこれまた実に味わい深い。


1991年には、なべやかん明治大学を替え玉受験したこともよく知られています。

このときは、なべやかんを含めて20名が替え玉受験するという大規模な不正が行われ、大学職員も関与していたというので大きな問題になり、5名が逮捕されました。でもこのときの容疑は有印私文書偽造であって、今回とはだいぶ趣きが異なりますけどね。


カンニングごときでわざわざニュース速報まで出すなんて、日本のマスコミはホントに平和だなぁ。