Waltz with Bashir

戦場でワルツを 完全版 [Blu-ray]

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戦場でワルツを』を観てきたッス。


http://www.waltz-wo.jp/


ひたすら重苦しい映画でした。90分ていどの小品なんですが、一本を観ての疲労度では、『愛のむきだし』の4時間にも匹敵するものがありました。終わって車に乗って帰ろうとしたら、どうもスピードが出ない。アクセルを踏む足に、力が入らなくなっていたんですね。こんな経験は初めてです。


この映画は、1982年のレバノン戦争とパレスチナ難民虐殺事件をテーマにしているのですが、ぼくはその辺の情報をちゃんと下調べしないで観にいったので、インタビューされている人たち(アニメだけど)がどういう人なのかよくわからないまま、ひたすら戦場の苦しさばかりを味わうことになってしまいました。


主人公であるアリ・フォルマン監督には、軍隊時代の記憶がありません。自分がそのとき何を見て何を経験したのか、記憶を取り戻すため、当時の仲間やジャーナリストに会ってインタビューをする模様を、時にはリアルな、時には幻想的なアニメーションによって描いています。
※以下ネタバレ























ラストで、フォルマン監督は虐殺の記憶を取り戻し、アニメーションから実写に切り替わって、虐殺を伝える当時のニュース映像が流れ、映画は終わります。



最近はあまり死体ビデオも見かけなくなりましたが、映画館のスクリーンで、黒く変色して膨れ上がった顔の死体映像を見せられると、なかなかクるものがありました。

デスファイル完全版 01 [DVD]

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というわけで、オチはありません。そんなネタ考える余裕もないほど、打ちのめされる映画でありました。