TENGU

昨日につづいて講座を受講。今日は山形で、柴田哲孝先生を講師に迎えた「小説家になろう講座」を受講してまいりました。

Tengu―長編推理小説 (祥伝社文庫 し 8-4)

Tengu―長編推理小説 (祥伝社文庫 し 8-4)

作家志望のアマチュアは、書きなれて技術がついてくると、どうしても、凝った表現や持って回った言い回しを入れたくなってしまいます。


でも、難しい言葉を使うのは誰にでもできることであって、本当にうまい文章を書くプロは、余計なものを削って最低限の言葉で表現するものです。


柴田先生はそのために、ノンフィクションライターのときはパソコンで書いていた原稿を、小説のときは原稿用紙に手書きしているのだそうです。


最近は、プロでも原稿を手書きしている人は少数派だといいますが、手書きだと表現がぶれることがありません。


ワープロを使うと、たとえば「できる」と入力したときに「できる」と平仮名表記するか「出来る」と漢字で書くかそのつど選択しなければなりませんが、手書きだとそういう迷いが出ることがありません。それに、キーボード入力は10本の指を使いますが、手書きだと右手の3本の指しか使わないので、より内容に力を入れられる、というんですね。
(キーボードのくだりはちょっとしたギャグでしょうけど)


手書きだと他人に読ませづらい、という場合は、いったん手書きした文章をパソコンに入力し直すとよいです。その時点でいちど推敲できますしね。


ぼくは常日頃、パソコンでしか文章を書いていませんが、いちどぐらいは手書きもしてみたくなりました。



というわけで、来月の告知を。


仙台 小説家・ライター講座

  • 講師:北上次郎(文芸評論家)
  • 受講料:一般2000円、学生1500円、高校生以下無料
  • 問合せ・申し込み先:東北芸術工科大学東北文化研究センター、TEL023-627-2168

山形 小説家になろう講座


この二つの講座では、受講生の書いた短編小説・エッセイなどをテキストとして、講評を加えるというスタイルをとっています。


参加希望の方は、一線で活躍されているプロに自分の文章を読んでもらえる貴重な機会です。ぜひ提出を。