Gからの警告

このブログを読んでくださっている方は、ぼくのことをすごいオタクの人だと思っているかもしれませんが、実はぼくの場合、オタクのメインストリーム的な知識が少なく、わりとアウトサイダー的なところからのアプローチでなんとかエントリを形にしているんですね。


たとえば、最近は「萌え」がオタクの主流となっていますがぼくはあんまりノれないし、「鉄道」も別に好きじゃない。乗り物に乗るの苦手だし。「SF」もあんまり読んでないし、「三国志」とか「戦国時代」もよく知らない。


で、意外に思う人もいるかもしれませんけど、実はぼくは「ミリタリー」にまったく疎いんですよね。


いっつも鉄砲のことばっかり書いてるくせに何を、と思われるかもしれませんが、ぼくが興味あるのは主に拳銃で、自動小銃とか重機関銃は、関連知識としてちょっと知っている程度。個人が持てる武器には心を惹かれるのですが、軍隊の装備品にはあんまり食指が動かないんですよね。最近はミリメシがブームになったりしてますが、レーションよりはローションの方が好きだなぁ。

レーションワールドカップ (OAK MOOK 196)

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ろーまじ―我が征くはぬめりの大海 (ヤングコミックコミックス)

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というわけで、先日の「イングロ大予習会」でも、町山さんたちのケッテンクラート談義にほとんどついていけず、ティーガーT-34とシャーマンの違いもわからない身としてはいささか忸怩たるものがありました。


それにしても、ミリタリー好きの人が戦車にかける情熱はすごいものがあって、はてな匿名ダイアリー人気の記事が出ると、決まって戦車ネタの改変が生まれるんですよね。


たとえば。

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
 ↓
ミリオタが非オタの彼女にミリタリ世界を軽く紹介するための10両


彼氏が軽自動車に乗ってた。別れたい…
 ↓
彼氏が日本戦車に乗ってた。別れたい…


http://anond.hatelabo.jp/20090915082832
 ↓
「戦車力」を上げるしかなかった自分について


これってみんな同じ人が書いてるのかなぁ。それともはてなには戦車マニアがウヨウヨいるんでしょうか。


んで、今回のネタはこちら。

日本は島国なのになぜ戦車が必要なのか? part1 - リアリズムと防衛ブログ
これは面白い。現代の戦争における戦車の役割や、陸上戦における戦車・歩兵・対戦車兵器の三すくみ構造について、とても読みやすい文章で書かれています。好感の持てる語り口で、続きが楽しみになりますね。


でも戦車に肩入れしすぎるあまり、ちょっと勇み足な記述も。

戦車は大砲を積み、高い攻撃力をもっています。どれくらい強いかというと、ゴジラを倒せるくらいだと思っていただけでば、だいたいあってます(ゴジラ映画では潰されるのがお定まりの戦車ですが、もし本当にゴジラが表れたらたぶん勝てるでしょう)。

いやいやいや、それはゴジラの本質を外した考察でしょう。日本のフィクションにおいて「怪獣」といった場合、それは単に「巨大生物」を意味するのではなくて、人類が持つ通常の力では対抗できない、超越性を持った存在をそう呼ぶんですよ。


東宝怪獣では、自衛隊の通常兵器で倒された怪獣はバランだけのはずです。

大怪獣バラン [DVD]

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ゴジラを倒すことができるのは、人類が持ってはいけない禁断の力であるオキシジェン・デストロイヤーと、

そして骨法だけ!
おれの前世は・・・ゴジラだ!「THEゴジラCOMIC」:a Black Leaf (BLACK徒然草)

Theゴジラcomic (宝島コミックス)

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