世界に一人だけの花
なんか最近のはてな村では、『世界に一つだけの花』をめぐっていろんな話が飛び交っているようです。
http://d.hatena.ne.jp/terracao/20080701/1214872758
元はここらしい。このエントリ自体は論理のアクロバットを楽しむためのネタ扱いですが、そこから、「個性って何かね」みたいな話に発展して、あちこちで盛り上がっています。
まぁ、ぼくはそういうことはどうでもいいんですけど、最近ちょっと気づいたことがあって。
問題:桜庭一樹『私の男』と、高橋ヒロシ『WORST』の共通点は何か?
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 高橋ヒロシ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: コミック
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※正解:どちらも主人公の名前が「花」である。
『私の男』では、主人公の腐野花は9歳のときに奥尻島の津波で両親を失い、養父(実は実父)の淳悟に引き取られ、16のときに殺人を犯し、それからいろいろあるわけです。
『WORST』では、主人公の月島花は8歳のときに裏山の土砂崩れで両親を失い、ばあちゃんに引き取られ、16のときに暴力事件(一年戦争の決勝で、天地寿をアッパーでKO)を起こし、それからいろいろあるわけです。
[rakuten:bigbe:10011307:detail]
そういえば、腐野花が大塩さんを流氷の海に置き去りにしたように、月島花も、再度アッパーでKOした天地寿を、雪の中に置き去りにしていきましたね。
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/07/05
- メディア: 雑誌
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まったく接点のないように思える、直木賞受賞作と不良マンガでも、よく見るとこれだけ共通点が見つかるんですねぇ。
※追記:そういえば、母を亡くした淳悟が、自分の娘である(ということは母の血を受け継いでいる)花に母の面影を求めたように、父を亡くした天地は、自分にゲンコツをくれる花に父の面影を求めているのかもしれませんね。