スーパー少年ジョー90
『僕の彼女はサイボーグ』を観てきたッス。
まぁ、タイトルはサイボーグってなってるけど出てくるのはアンドロイドだ、ってのはもうスルーすることにします。
でもねー、なんか全体にチグハグなんですよ。
はじめ無表情だった綾瀬はるかを見れば、「あぁ、これから徐々に感情を学んでいくんだろうな」と思うじゃないですか。
それが、次の場面ではニコニコ微笑みながらコスプレショーをしてみたり、そうかと思うとまた無表情になってみたり、そうかと思うと今度はジロー(小出恵介)をからかってみたりして、スタンスがわからないんですよ。
あと、歴史改変SFとして考えると、田口浩正の銃乱射事件で障害を負うはずだったジローが綾瀬はるかに助けられたおかげで、歪んだ歴史が元に戻ろうとする力によりジローに災難が降りかかる、という展開がほのめかされてるんですよ。ちょっと『ファイナル・デスティネーション』みたいなね。
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本宮ひろ志の『大ぼら一代』かと思いました。[rakuten:rdownload:11274908:detail]
大体さ、ジローを助けるために未来から来たんだったら、大地震のときは避難させとけよ!
チグハグさを感じた点はほかにもあって、
- 主人公が大学で竹中直人の授業を受けてる場面があるが、前半では難しそうな三角関数と微積分の数学をやってたのが、後半では、電気回路学の初歩であるオームの法則になっている。そんなの大学でやるレベルじゃないだろう。
- 主人公の子ども時代にタイムスリップするが、どう見ても昭和40年代以前である。
とくに後者の違和感は大きかったですね。2008年の大学生が小学生だったのだから、古くても1995年のはずでしょ。
当時すでにプレステは発売されていて、友だちはみんな『鉄拳』でアホみたいに10連コンボ出してたし、オレは『ボクサーズ・ロード』にハマってて、アホみたいにパンチ力を鍛えてた頃ですよ。
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それが、この映画だと子どもたちは走り回って遊んでて、主人公はめちゃ古いメンコを宝物にしてるんですよ。
オレが子どものころ(1980年ごろ)ですら、メンコの柄はガンダムとかグレンダイザーとかだったのに。『ジョー90』なんて見たことねえぞ。
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まぁ、文句はいろいろありますけど、とりあえずいい映画だったと思いますよ。
ラストの整合性のつけ方も、オレとしては嫌いじゃないし。
綾瀬はるかは素晴らしくキュートだし、ふたりのやり取りは微笑ましく可愛らしかったので、無理に災害とかSFとか盛り込まないでラブコメ一本に絞ったほうが良かったんじゃないですかね。
まぁ、だったらオレとか観に行かなかったんだろうけど。
あ、ラストといえば。
綾瀬はるかに名前が付いてなかったので、オレはとりあえず「ドラ子」と呼んでたんですよ。そしたら、ホントにラストは田嶋安恵版ドラえもん最終回だったのにはビックリしました。