探偵小説のリアリズム

東大病院で、左右の目を取り違えて手術するという医療過誤が発生したそうですね。


http://www.asahi.com/national/update/0611/TKY200806110294.html

左右の目を間違えて手術 東大病院、未消毒のまま

東京大学病院(東京都文京区)は11日、今月6日に行った70歳代の男性患者の緑内障手術で、左目を手術するところを間違えて右目を手術したと発表した。病院は患者と家族に謝罪、左目は7日に手術した。


病院の説明によると、手術前に左目の消毒を済ませた医師が、本来なら手術しない方の右目を布で覆うところを逆の左目にかけた。さらに、執刀医も左目のこめかみに書かれた確認用のマークを見ないまま右目を手術。この患者は両目とも重い緑内障だったため、執刀医は患部の違いに気づかなかったという。


手術翌朝の診察で、患者の妻が「どうして右目に眼帯をしているの?」と、医師に尋ねたことから、間違ったことが分かった。右目は消毒されないままメスが入れられたため、現在、感染症防止のための治療を受けているという。病院は調査委員会を設け、原因を調べている。

これ、小酒井不木『痴人の復讐』そのまんまですね。

もう83年も前の作品で使われたトリックが、今でも通用するんですねぇ。