あの紙ヒコーキ くもり空わって

人生において、多くの人が経験するであろうことを、いくつも素通りして生きてきたぼくなのですが、そのうちのひとつが”年上の女性へのあこがれ”であります。

フィクションではよくみられるシチュエーションなんですけどねぇ。


”純愛”と冠せられるような作品には、若い男と年上の女という組み合わせがよくみられます。

男の方が年上だと、社会的地位が上の者が、下位の者に言うことをきかせているような、権力的な構造っぽくなって、不純な感じがするからでしょうかね。



めぞん一刻 15 (ビッグコミックス)

めぞん一刻 15 (ビッグコミックス)

「年上の女」と聞くとすぐ思いつくのが、(連載開始当初)19歳の予備校生が、自分が住むアパートの管理人と恋に落ちる『めぞん一刻』なんですが、実は響子さんはたった二歳上なだけなんですよね。

作中でも、五代くんが「たった二歳…結婚の障害にはならんよなー」というセリフがあったのですが、それでも、響子さんの方は自分が年上なのをかなり気にしていたのでした。

この作品が描かれたのが、1980年から87年にかけて。んで、


天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

1994年に書かれた、村山由佳の『天使の卵』では、これも19歳で美大志望の予備校生が、八つ歳上の女医(しかも彼女の姉)と恋に落ちます。


人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

そして、いま映画が公開中の、山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』では、こちらも19歳の美術専門学校生が、二十歳上の講師と恋に落ちるのでした。

hitoseku.com


男の方はみんな19歳ですが、年代が下がるにつれて、女の方の年齢がどんどん上がっていきますね。



ということは、今度はこの映画をリメイクすることになるんでしょうか。

Harold and Maude [DVD] [Import]

Harold and Maude [DVD] [Import]

(↑日本版ソフトが出てないので輸入盤)


1971年に公開された、この『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(日本公開時の邦題)は、やっぱり19歳の自殺志願者が、80歳の老婆と恋に落ちるという物語で、キャット・スティーヴンスの音楽とあいまって、70年代を代表するカルト作品のひとつとして語り継がれています。

  • Cat Stevens - "Trouble" from "Harold and Maude"

ゴールド

ゴールド

これはないだろなぁ、いくらなんでも。




…と思ってたら、浅丘ルリ子西島隆弘(AAAの人)主演で舞台になるそうです。

http://www.nagoyatv.com/event/detail.sms?DATA_SEQ=76
http://ent.pia.jp/pia/event.do?eventCd=0802885


現実はいつも、ぼくの想像を軽々と飛び越えてくれますなぁ。