暴力ポルノあれこれ
こんなニュースがありました。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080109/amr0801091700010-n1.htm
メキシコの少年が、学校に行きたくないので接着剤で手をベッドにくっつけた、というのですが。
これ、石井輝男監督の『直撃地獄拳・大逆転』ですよねぇ。
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熱も下がってだいぶ楽になってきたので、横になりながらDVD観たりしております。
長谷部安春監督の『暴行切り裂きジャック』も、買ったっきり放置してたのをやっと観ました。
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主人公は、いつも不機嫌で態度の悪いウェイトレス(ブスでアフロ、でも巨乳)の桂たまきと、いかにも気の弱そうな、メガネのケーキ職人の林ゆたか(元ヴィレッジ・シンガーズ)の二人。
この二人が、雨の夜にドライブしていると、青い拘束衣を来た女(山科ゆり)が「乗せてくれ」と現れ、車に乗せてやると、ケーキナイフでいきなり自分の手を切って血を出して見せます。
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んで、林ゆたかと桂たまきの二人は、車から無理やり降ろしたら死んでしまった、山科ゆりの死体を始末してからというものすっかり殺人にとりつかれ、二人で女子大生やら有閑マダムやらを殺しまくり、そうこうするうちに女房気取りの女がウザくなってきて、林ゆたか一人でコールガールやら巫女さんやらを殺しまくります。
凶器にするのが、仕事で使うケーキナイフだというのも、チェーンソーと同様、日常の道具を凶器にするという発想なんですかね。
ちょっと獰猛さが少ないけど。
んで、最後は病院の看護婦宿舎に押し入るんですが、これは若松孝二の『犯された白衣』の影響なんでしょうか。
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ポルノグラフィというのは、性を中心にしてすべてを動かすという世界観の歪みが、痛快な性的興奮をもたらしてくれるわけですが、暴力を描いた作品にも同じような効用があるわけです。
長谷部監督が日活で撮ったロマンポルノ作品は、どれも同様な暴力のカタルシスがあり、中でも『レイプ25時・暴姦』という作品では、レイプ行脚の旅をする男が、ガチホモ三人組(かつて裏切った仲間たち)に捕まってリンチされる(金槌で歯を折られ、しゃぶらされたりする)という、もはやポルノの領域を逸脱した描写が飛び出すのでした。
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