悪魔の降誕祭

横溝正史の小説に『悪魔の降誕祭』というのがありまして。

悪魔の降誕祭 (角川文庫)

悪魔の降誕祭 (角川文庫)

金田一耕助の事務所で、留守の間に訪ねてきた依頼者が毒殺されるというショッキングな導入部にはじまり、クリスマスパーティの席上で第二の事件が起こる、というものでした。

この本を読んで、クリスマスを「降誕祭」と呼ぶことをはじめて知りました。



それはさておき。



クリスマスといえば、聖なる日なのにカップルがホテルを予約するのはけしからん、キリスト教の人は苦々しく思ってるぞ、なんて人もいたりしますけど、そんなこと言ってたら、そもそも日本にはお盆だお彼岸だと異教徒の儀式がいっぱいあるわけで、今さら一つぐらいどうってことないと思いますけどね。


八百万の神をいただき、しかも神仏混交しているわが国なわけですから、宗教的厳格さにはほど遠く、その辺のアバウトさがわれわれの文化の土台なんでしょう。


それに、クリスマスだってもともとはケルト人の冬至の祭が起源なんだし、別にケーキにこだわらず、カボチャにあんこかけて食べるのなんか日本流のやり方でいいと思います。
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それぞれのやり方で、それぞれの愛を大切にすればいいんじゃないかなぁ。



というわけで、みなさんメリー・クリスマス。


そしてヘイルサタン!