ああ世は夢か幻か
車で片道一時間かかる図書館に通い詰めである。
そんな遠くまで行かなければ良さそうなものではあるが、借りていた本を返しに行くと「せっかく遠くまで来たのだから」とまた借りこんでしまうので、二週間後にはまた返しに行かなければいけなくなり、するとまた「せっかく遠くまで」メソッドが発動し、結局は二週間ごとに通うことになってしまった。
というわけで、今週読んでいる本。
- 作者: 小泉輝三朗
- 出版社/メーカー: 大学書房
- 発売日: 1955
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- 作者: 小泉輝三朗
- 出版社/メーカー: 大学書房
- 発売日: 1956
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- 作者: 小泉輝三朗
- 出版社/メーカー: 大学書房
- 発売日: 1956
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- 作者: 伊藤文学
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- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 単行本
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これに加えて、昨日取り上げた『ギリシア棺の謎』という取り合わせ。
ここからオレという人間をプロファイリングすると、「犯罪・探偵マニアのホモ」ということになってしまう。
『明治犯罪史正談』では、旧藩主相馬家のお家騒動である相馬事件や、足尾銅山鉱毒事件、水道管疑獄などと並んで野口男三郎事件も収録。
またホモかよ!
この事件は、詩人野口寧斎の義弟である男三郎が、少年を殺害して臀部の肉を切り取り、スープを取ってハンセン病の義兄に与えたという有名な猟奇事件。
男三郎はのちに義兄も殺害、また金目当てで薬種商も殺害して逮捕され、いったんは自供したものの、裁判では少年殺しと寧斎殺しについては否認。
警視庁が、スパイを同房に収監させ自白を誘導したという、不当な取調べへの弁護側の批判もあり、判決は無罪であった。
戦前には人権派弁護士なんていなかった、と思っている人もいるだろうけど、そんなことないのよ。
ただ、薬種商殺しでは有罪となり、結局は死刑だったんだけどね。