灼眼のタラ

今日は、迷った末に『デス・プルーフ』を観てまいりました。

オリジナル・サウンドトラック デス・プルーフ in グラインドハウス

オリジナル・サウンドトラック デス・プルーフ in グラインドハウス

昼食は近所のインドカレー屋でナンをたらふく食い、シネコンの入っている複合施設に行ってみると上映までまだ二時間ぐらいあったので、ここは一発やさぐれ感を増進しておこう、と生まれて初めてパチンコというものをやってみたのです。


新劇場版も今日から公開になるので『エヴァンゲリオン』をやろうと思ったのですが、混んでたので、空いていた『レレレにおまかせ』(『天才バカボン』のやつ)に挑戦。


1000円もすっておけば、B級映画の心構えがより完全になるだろうと思ったのですが、ビギナーズラックというのはおそろしいもので、すぐに大当たり。


フトコロがちょっぴり温かくなったところで、深入りせずに切り上げ、サウナで一汗流すとちょうどいい時間になったので劇場へ。


122人入る小屋に、客が五人しかいませんでした。



んで、観たわけですが。



いやー、いい意味で適当な映画でした。

適当教典 (河出文庫)

適当教典 (河出文庫)

※以下ネタバレ
























セクシーでワイルドなビッチたちが車の中でグダグダと無駄話に終始し(タランティーノってホントに女の裸足が好きなんだなぁ)、スネークの車でがっつーんとやられる。



これを二回繰り返す。



という構成で、前半に出てきたビッチたち(超セクシーなシドニー・ポワチエの娘とか、『キャビン・フィーバー』に出てたパツキン美女とか)は、たっぷり見せ場を作ったのはいいけどスネークの車で一瞬にして全員轢き殺され、観客を唖然とさせます。

そういえば、『キャビン・フィーバー』のパツキンは役名「シャナ」というんですがタランティーノがこれを知っているかどうかはさだかではありません。というか絶対知らないと思います。

灼眼のシャナ〈15〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈15〉 (電撃文庫)


後半ではメンバーが総入れ替えになり、『バニシング・ポイント』に出てくる白のダッジ・チャレンジャー(借り物)で曲乗りを楽しんでいたスタントウーマン一行がスネークに襲われ、壮絶なカーチェイスを繰り広げます。

ボンネットに乗っていた女をなんとか回収して銃で反撃、逃げるスネークを追い詰めて車から引きずり降ろし、三人がかりでフルボッコ。スネークがぶっ倒れたところでジャジャーンと”THE END”の文字が出るところの突き放しっぷりは、現代の観客に親切な(ヌルい、ともいう)映画では考えられないラフさでした。


チャレンジャーの持ち主のところに置いていった仲間(なぜかチアリーダーの扮装をしている、『ダイ・ハード4.0』でマクレーン刑事の娘役やってた人)はどうなったんでしょうか。



とにかく、見た後に何も残らない(いい意味で)映画です。その点では『キル・ビル』とかも遥かに上回ってます。


かえすがえすも、これが二本立てで見られなかったことが残念です。