NEVER MIND THE BOLLOCKS
ここ数日、訃報エントリばっかりで申し訳ない。暑すぎて頭がボーっとしており、ネタを練る気力もないというのは事実ですが、それでもやはりこの悲報はスルーできない。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070801it11.htm
「勝手にしやがれ」や「UFO」「北の宿から」など、数多くのヒット曲の作詞を手がけ、作家としても活躍した阿久悠(あく・ゆう、本名・深田公之=ふかだ・ひろゆき)さんが1日午前5時29分、尿管がんのため亡くなった。70歳だった。
葬儀は近親者のみで行い、後日「送る会」を開く。喪主は妻、深田雄子さん。
阿久さんは、2001年にがんであることが分かり、腎臓摘出の手術を受けた。その後、闘病生活を続けながら、最近まで仕事を精力的に行っていた。今年に入ってから、ペギー葉山さんの新曲「神様がくれた愛のみち」を作詞。6月中旬に体調不良で降板するまで、ラジオ番組のパーソナリティーも務めていた。
阿久悠の訃報を伝えるニュースはあちこちで見られますが、代表曲として多く挙げられているのはやはり「勝手にしやがれ」なんですね。
70年代後半、ソロになった沢田研二は阿久悠作詞・大野克夫作曲の黄金コンビでヒット曲を量産します。
『悪魔のようなあいつ』の主題歌である「時の過ぎゆくままに」から、「立ち止まるなふりむくな」「憎みきれないろくでなし」「カサブランカ・ダンディ」など、キザなダンディズム路線の楽曲とジュリーのユニセクシャルなイメージがあいまって、一時代を築きました。
「勝手にしやがれ」は中でも大ヒットした曲ですが、自分がいちばん好きなのはやっぱり「サムライ」だなぁ。
沢田研二 『サムライ』 ジュリー 音楽/動画 - ニコニコ動画
ナチス風の衣装は賛否両論ありましたが、さすがにハーケンクロイツはまずかったのでしょう。ただの十字に変えられています。
この曲のフレーズ「片手にピストル、心に花束」というのは、今でもわたしの中でカッコイイ男の代名詞として息づいていますが、元ネタは大藪春彦のこの小説なんじゃないかと思ったりもなんかします。
唇に微笑 心に拳銃〈前〉 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)
- 作者: 大藪春彦
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そんなこんなも含め、ご冥福をお祈りします(こればっかだな最近)