宇宙戦士その名はGUYS
「ウルトラマンメビウス」ももう45話を数え、残すところあと5話という佳境に入っています。
というわけで「宇宙人の悪巧みによってピンチに陥るメビウスに、ウルトラ兄弟が手助けする」というシリーズが先週から始まっており、先週はウルトラマンエース(高峰圭二)が登場、それに続く今週は帰ってきたウルトラマンが登場しました。
仲間が異次元空間に捕えられ人質にされているため、謀略宇宙人デスレムに手も足も出ないGUYSおよびメビウス。
「市民の安全よりも仲間を優先するのか」と世論はGUYSに批判的になります。
悩むミライ隊員の前に、現れたのは団時朗。
「ジャック兄さん!」
と呼びかけるミライに「そんな名前で呼ぶんじゃねえ!」とツッコミたくなるのをこらえ、ミライを励ます郷秀樹の姿にかつての悩めるヒーローを見出すおじさん視聴者たち。
すると、一般市民代表として電器屋さんが登場。
わざとらしく「きくち電器商会」なんて書いてあるその店の主人が、かつて帰ってきたウルトラマンのスーツアクターとして活躍したきくち英一氏だというのはもう、どこまでおじさん向けに作ってるのかと問い詰めたくなるほどです。
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杉田かおるが幼いころ、TBSのスタジオで、ウルトラマンのスーツアクターがウルトラスーツを脱いでたくましい肉体をあらわにしているのを見て、はじめて性というものを感じたといいますが、これは彼女の年齢から考えてきくち英一氏のことだろうと指摘されています。
- 作者: 唐沢俊一
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そんなきくち氏、今回は実質的な主役といってもいいほど活躍します。
異次元空間から地球へ向け、通信を試みるGUYSのクルーたち。
その電波をキャッチしたのが、デスレムが暴れる街から避難しようとしている最中のきくち店主でした。
すぐにマスコミに連絡し、松方弘樹の息子からの通信を、テレビを通じてメビウスに伝えます。
「オレたちにかまわずにデスレムを倒せ!」という、仁科明子の息子からの連絡で吹っ切れたメビウスはデスレムに猛攻を開始。
デスレムは、GUYSクルーが乗る戦闘機を破壊しようとしますが、そうはさせじと郷秀樹がウルトラマンに変身。
それを目撃したきくち店主が、「ウルトラマンが帰ってきた!」というあたりは、「マニアだけ喜べばいい」という開き直りを感じました。
「ウルトラマンジャック」なんて絶対言わねーぞ、みたいな。
ゴジラを演じていた、スーツアクターの先駆けである中島春雄は、自分がゴジラの中の人なのに、群集がゴジラから逃げるモブシーンにも出ていたものでしたがそれを彷彿とさせる演出ですね。
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来週はウルトラセブンと森次晃嗣、再来週は初代ウルトラマンと黒部進が登場するので、もうしばらくおじさん感涙アワーが続きます。