エロスの涙

昔は「2次コン」(2次元コンプレックス)なんて言葉もあったくらいで、萌えといえば2次元、というのは現在でもほぼ共通の認識になっているものと思われます。


そんな萌え業界ですが、やはりPCやコンシューマ機のスペック向上により、3D表現が発達してきているそうです。

http://d.hatena.ne.jp/mdiapp/20061228#1167543111
↑こちらのまとめによりますと、「らぶデス」というゲームが現時点での到達点と目されている様子。

らぶデス ~Realtime Lovers~

らぶデス ~Realtime Lovers~

2年前に発売されたこのゲームは、静止画を一切廃してすべてをリアルタイム3D動画で表現するという意欲的な試みで作られており、要求されるPCのスペックもかなりシビアだそうです。

わたしなんかはビデオカードだのピクセルシェーダーだの言われてもよくわかんないし、DirectXとか言われてもヴィン・ディーゼルが出てくる映画かと思ってしまう体たらくなので、こんなゲームをプレイすることはたぶんないことと思いますが、このゲームはかなりのヒットだったようで、今度第二弾が出るとのことです。(発売日未定)


これが体験版。

なんかいろんなアイテムを拾って使えるらしいんですが、バットとか何に使うんでしょうか。なにやら薄ら寒いものを感じるというか、性というものの深淵をのぞかされるような思いでいっぱいになりそうです。


そもそも、このタイトル自体もけっこう怖いものを感じますね。エロティシズムの誕生は死の意識と不可分に結びついている、というバタイユ的な背景があったりするんでしょうか。

エロティシズム (ちくま学芸文庫)

エロティシズム (ちくま学芸文庫)

わたしが「らぶデス」について知っていることといえば、眼鏡っ娘の委員長という人がずんだロールを好物としていることとか、その委員長は「何ぴとたりともわたしの前は走らせませんわ」とか言っているそうだ、ということぐらいなのでその辺はよう知らんのですけど。

F regeneration瑠璃 12 (ヤングジャンプコミックス)

F regeneration瑠璃 12 (ヤングジャンプコミックス)


ところで、「ラブデス」といえばこんな映画も作られています。

http://www.lovedeaththemovie.com/

北村龍平監督が、高橋ツトムの漫画を原作として撮った作品。

↑こちらに収録されている短編「69」が原作です。


今のところ映画祭での上映しかしていないようですが、IZAMと吉岡美穂がともに出演しているというワイドショー的な売りもあるし、他にはわれらが竹内力アニイに小沢仁志アニイ、ニコラス・ペタス選手やチャック・ウィルソンといった肉体派外人の起用もあり、なかなか男らしい布陣で期待させられるものがあります。


ゲームのファンが間違って観にきたらどんな反応をするのか楽しみですが、映画のファンが間違ってゲームをやったときの反応はあまり見たくない。