あしたのためにその1

本日は「トゥモロー・ワールド」観てきたですよ。

トゥモロー・ワールド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

トゥモロー・ワールド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

なんか、滅びに瀕している世界の描写から田中ユタカ先生の「愛人」を思い出しました。

愛人 5 (ジェッツコミックス)

愛人 5 (ジェッツコミックス)

この漫画では、人類は正常な生殖能力(要はセックス)を失い、種としての死を迎えつつあるという設定でした。

そして、主人公とヒロインの(おそらくは人類最後の)性交によって奇跡のように子供ができ、その子を守るために多くの人が傷つき、守られた子は人類の希望となっていく(ことが暗示される)という結末。


作品全体をおおう閉塞感や無慈悲さ、世界設定があまり明かされない点も含め、似ている点は少なくないですね。


ただしこの漫画では、子供を産むことが難しくなっているはずなのに孤児院に子供があふれていたり、書簡体で主観描写をしていたはずの人物が、いきなり「その瞬間わたしの肉体が消滅した」と言い出したりと、ところどころ整合性に欠ける部分があるのでそういうのが気になる人は注意が必要です。



ちなみに、「トゥモロー・ワールド」は批評的には成功しているようですが、わたしが観にいった映画館では、客がわたしを入れて6人しかいませんでした。