護身開眼！

ある深夜のコンビニにおいて。

わたしが雑誌をパラパラとめくっていると、ヤンキーふうカップル客の会話がふと耳に入りました。

「あたしってさぁ、天王星人なんだよね」

美しい星 (新潮文庫)

見ると、トウモロコシの房みたいな黄色い髪をした女ですが、見かけによらずこりん星系の人なんかなぁ、と思ったら占いの本を手にとっておりました。

六星占術による天王星人の運命〈平成18年版〉 (ワニ文庫)

いいから細木数子死ね。まずは死ね。話はそれからだ。

そうこうしておりましたら、こんな漫画が売られておりました。

会長はメイド様! (1) (花とゆめCOMICS (2986))

タイトルがいいですね。「親分はイエス様」みたいで。

親分はイエス様 [DVD]

ちょっと内容を見てみますと。

• 男子校から共学に変わったばかりの高校で、生徒会長になった男勝りの女の子がヒロイン。
• 家計の助けのため、メイド喫茶でバイトしている。
• それを、クールで女泣かせの男の子に知られる。
• さあたいへん。

そんな感じですが、相手役の男の子*1の設定にちょっと注目。

• クールな美少年。女にモテすぎて飽きており、告白されても断って泣かせてしまう。
• 中学まで少林寺拳法をやっていて、強い。

という、まぁ少女漫画の最大公約数的なものですが、ここで「少林寺拳法」を持ってくるあたりはちょっと変わったセンスですね。

少林寺拳法~究極の護身術~ [DVD]

この「会長はメイド様！」では、ヒロインは合気道をやっているという設定もあります。

合気道上達BOOK―技を極める!

少林寺拳法vs合気道では、どっちも護身術だからいつまで経っても決着が着かないような気がしますね。

バキで言えば、寂海王vs渋川剛気ってわけですから、背中を向けるおっさんvs対戦場に来れないじいさんという、対戦が成立しない組み合わせになってしまいます。

ちなみに。

東映のカラテ路線映画シリーズにおいては、合気道の創始者である植芝盛平を描いた映画「激突！合気道」と、少林寺拳法の開祖宗道臣が主人公の「少林寺拳法」の両作品が1975年に公開されています。

どちらも千葉真一が出ます。

*1:少女漫画における、「ヒロインの相手役をする男の子」を指す単語ってないんでしょうか。