虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ!

犬上すくね先生の「ういういdays」という漫画がありますね。

ういうい・days 1 (バンブー・コミックス)

ういうい・days 1 (バンブー・コミックス)

高校生のういういしい男女交際を描いた、わたしにとってはとにかくこっぱずかしいとしか形容しようのない作品なのですが、柔道部の男の子がちょっと出てくるのでそこにツッコミを入れながら読むのがちょっとした楽しみになっております。

  • 柔道着の下にTシャツ着用
  • 高校生なのに全員白帯

この辺は、まぁシロウトなんだろうなぁという感じでまだいいのですが。



先月の連載分では、柔道部と演劇部(女の子ばかり)が合同で合宿を張り、最終日には夜の校舎で男ひとり女ふたりの三人パーティを組んでの肝試しツアーなどというお楽しみ企画が催される、という驚愕の超展開に。


わたしの認識では、柔道部というのは、女と口をきいてるところを見られたらヒンズー・スクワット1000回とかそういうものだったのですが、世の中は変わってきているようです。


柔道部物語(1) (講談社漫画文庫)

柔道部物語(1) (講談社漫画文庫)

小林まこと先生の「柔道部物語」でも、夏の合宿が行われます。


こちらでは、演劇部の女の子たちではなく、強豪校の猛者たち(デブ濃度高め)と合同での合宿。


山奥で一日9時間も練習する、しかも練習前後に腕立て100回×3セット、これを午前と午後の二回ずつ行うから腕立てだけで一日1200回という地獄のような稽古の日々は、小柴先輩をして「虎の穴よりきびしい」と言わしめたほどのものでした。

タイガーマスク VOL.1 [DVD]

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まぁ漫画のとらの穴では重油の中で泳ぐ」「つり橋から逆さ吊りになる」「猛獣と闘う」などの過酷な特訓が課せられ、五年のうちに半数が死ぬというから柔道部の合宿より確実にコッチの方が厳しいんですけど。
プロレススーパースター列伝 (7) (講談社漫画文庫)

プロレススーパースター列伝 (7) (講談社漫画文庫)

プロレススーパースター列伝」でも、「タイガーマスク篇」でメキシコに遠征した猪木が、現地の超怪しい自称スポーツ記者のオヤジ(ゾンブレロ着用)から、佐山がメキシコ修行中に入所したという、「虎の穴」じみたプロレスラー養成機関について聞かされる場面がありました。

  • うさぎ跳びで螺旋階段を登る
  • 高所での綱渡り
  • 火の輪くぐり
  • トゲつきバーベル
  • 鉄板のリング(電流入り)

などの、明らかにプロレスの役に立たなそうな特訓は強烈なインパクトがあり、これを「実話である」と言い張って「少年サンデー」に載せた梶原一騎のスゴさには脱帽するほかありません。


「虎の穴」のモデルになったのは、かつてマンチェスターに実在したレスリングジム「ビリー・ライレー・ジム」、通称「蛇の穴」スネーク・ピット

プロレススーパースター列伝 (11) (講談社漫画文庫)

プロレススーパースター列伝 (11) (講談社漫画文庫)

「列伝」のカール・ゴッチ篇でも登場しますが、ここでも「鉄板のリング」は健在。よっぽど好きだったんですねぇ梶原先生。


ちなみに、マンチェスターの「蛇の穴」は現存しませんが、東京の高円寺に「スネークピット・ジャパン」が設立されています。
C.A.C.C.スネークピットジャパン OFFICIAL WEBSITE
往年の名レスラー、「人間風車ビル・ロビンソンがコーチしてくれます。

人間風車ビル・ロビンソン自伝―高円寺のレスリング・マスター (BLOODY FIGHTING BOOKS)

人間風車ビル・ロビンソン自伝―高円寺のレスリング・マスター (BLOODY FIGHTING BOOKS)


まぁ最近は、「とらのあな」といえば秋葉原とかにあるアレになるようですが。


ちょくちょく、「とらのあな」で漫画を買うと非売品のメッセージペーパープレゼント!とかの企画があるのですが、仙台にはとらのあながないのでいつもホゾを噛むことになってしまいます。

田舎モノって悲しいなぁ。


いちおう、仙台にも「とらのあな」というお店はありますが、こちらはごくふつうの居酒屋で、オタクっぽい雰囲気はまったくないのでした。

ついでに「タイガーマスク」にちなんだものもありませんでした。