サンクチュアリでつかまえて

アワーズプラス

本日は、「ヤングキングアワーズ」増刊「アワーズプラス」発売。

HELLSING外伝」の続きは載っていません。
が、二宮ひかる先生の約一年ぶりの新作読み切りが、二本立てで載っていますので、購入してきました。

由加里の結婚式の日。健悟は、幼いころからの由加里との想い出を回想する。


畑で直接もいで食べたトマト。
冬の夜、喘息の発作に苦しむ由加里の姿。


そして、ある年の夏。


大人になりかけていた二人は、とうきび畑で秘密の関係を持つ。


まぶしい太陽の下、背の高いとうきびに囲まれた二人だけの空間。
ナマでかじっても甘い、とれたてのトウモロコシ。
 

―――ケンゴ
だいすき!!

そんな記憶を胸に、今日。
嫁いでゆく由加里に、祝いの歌を歌う健悟。
由加里の、新婦の弟。



…まぁ手馴れた感のあるテーマではあります。
お姉ちゃんの名前まで同じ「ユカリ」、という作品がすでにありますし、背の高い植物に囲まれた夏の日、というのも同じ単行本に収録された作品で描かれていますしね。

初恋 (ジェッツコミックス)

初恋 (ジェッツコミックス)

個人的には、「トウモロコシ」というキーワードから、ウイリアム・フォークナーの「サンクチュアリ」を連想してしまいました。

サンクチュアリ (新潮文庫)

サンクチュアリ (新潮文庫)

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0940.html
20世紀アメリカ文学の古典ですが、ボンクラの間ではむしろ悪魔のいけにえ」の原作として知られているこの小説。
トウモロコシの芯で少女を凌辱するシーンがあることでつとに有名ですが、もちろん、この漫画とはなんの関係もありません。
ついでにチェーンソーも出ません。

  • はかないいちにち

あこがれの柳田せんぱい

ぼくは先輩のひみつを知ってしまいました


まぁこの映画だけ挙げておけばわかりますね。なにが「はかない」のか。

氷の微笑 [DVD]

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で。


この漫画の主人公の少年は、ノーパンで過ごしてもうドキドキ状態になります。
自分の経験からいうと、オトコノコ的にはわりと平気なモンなんですけどね。

中学生のころ柔道部だったのですが、うちの部では道衣の下にパンツはかなかったんですよ。
押さえ込まれる苦しさったらないですからね。
自然と寝技が上達するってわけです。


そういえば。


今号の「アワーズプラス」には犬上すくね先生の漫画も載っています。


犬上先生、「ういういdays」という作品で柔道部の男の子も出しているのですが。

ういうい・days 3 (バンブー・コミックス)

ういうい・days 3 (バンブー・コミックス)

道衣の下にTシャツを着ています。


ありえない。
おまけに、彼女がいる、ということで仲間にやっかまれ、ケツバットを喰らいます。

柔道部でケツバットって…
聞いたこともない。

そういえば、昨日はわたしの先生の先生である、木村政彦先生の命日でありました。

木村政彦 わが柔道

木村政彦 わが柔道

不肖の孫弟子もいいところですな。