ツァラトゥストラはかく語りき

三月も二十日ともなるとだいぶ暖かくなってまいりましたが、昔から「暑さ寒さも善悪の彼岸まで」なんてことを申します。

善悪の彼岸 (岩波文庫)

善悪の彼岸 (岩波文庫)

善悪の彼岸に達した超人にとっては心頭滅却するまでもなく暑さも寒さも屁みたいなものなわけですが、超人といえばみなさんは何を思い浮かべますか。

80年代に子供時代を過ごしたものにとってはこの超人たちも思い出深いです。
キン肉マンⅡ世」で超人の人気投票をやったら、その時点では登場してもいないウォーズマンが1位になったというのもステキでした。みんな少しは成長しましょうよ。
ウォーズマンDX(アニメ版)

ウォーズマンDX(アニメ版)

ジャンプで「超人」の名称を使用、というとこちらが先行した作品ですね。

アストロ球団 (第5巻)

アストロ球団 (第5巻)

こちらの超人たちは、見た目にはむしろ地味な部類に入りますがやることはけっこうすごい。
ボールを投げると「グワシャバー」と音がしたり、「コホーテクすい星打法」で打つとボールが燃えながら飛んでいったり。


しかし、超人でない登場人物たちも、竜巻を起こして空高く飛んでみたり、特攻隊の生き残りが入魂のビーンボール魔球を投げ、力尽きて一瞬にして老人になってみたり、一塁へ走るランナーに向かって野手が次々に降下・突撃する人間ナイアガラをやってみたり、敬遠でボール球を投げられるごとに色が薄くなり、フォアボールで真っ白になってみたりとけっこうすごいことをガンガンやってくるので、超人の有り難味がいまいちありませんでした。


ジャンプでは超人というと↑こちらでしたが、キングではこちら↓でした。

超人ロック 冬の虹(3)

超人ロック 冬の虹(3)

この漫画もずいぶん長く続いています。


昔は、作中で超能力者のことを「エスパー」と呼んでいたのですが、ここ数年は「スキャナー」という呼び方に変わっているようです。

スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF)

スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF)

この言葉自体もけっこう古いんですけどね。脳みそばーん。


なんで「エスパー」という言葉は使われなくなったんでしょうか。
やっぱり、カバンの中に入る芸人の影響でしょうかね。