Let's do the time warp, again! - 男の魂に火をつけろ！　～はてブロ地獄変～

「嫌オタク流」買ってきました。

まぁ、発売前に書いた記事のコメント欄でid:nikuzombieさんが予想されてたとおりの内容でしたね。

オタクの持つ悪い特性をマジメに批判しようとしているヨシキ所長と、ひたすら「どうでもいい」を貫く中原昌也さんの掛け合いが笑えます。

このエロゲーの話が出たとき。

目の不自由な女の子とか、口のきけない女の子とか、ちょっとアタマが弱い女の子が出てくる、と聞いた二人。

中原：それが合体して、一人の人間として頑張るんだ？
高橋：それは「ミラクルカンフー阿修羅」だろ！（笑）

ここには死ぬかと思うほど爆笑させられました。

手の不自由な障害者と、足の不自由な障害者の二人が合体して闘うというこのカンフー映画。まぁ早過ぎたドッグレッグスってところでしょうかね。

ちなみに、ビデオのパッケージに書いてあったコピーは「やればできる！」でした。素晴らしい。

それにしても。

言及してる日記をつらつら見ていくと、みごとに賛否両論分かれてますね。当たり前ですが。

やっぱり「サブカルがオタクを叩く」本として捉えている人もいるようです。

「非オタクの二人が何を言ってるのかわからなかった」という感想をお持ちの方もいらっしゃいます。
http://d.hatena.ne.jp/southtree/20060124#p2

でもねー。

この二人が「非オタク」ということなら、「オタク」ってどんな人なんでしょうね。
萌えオタだけがオタクなんですか、昨今は。

ヨシキ所長は、「ロッキー・ホラー・ショー」のコスプレで踊ってる人ですよ。

アニメキャラのコスプレはオタクで、オカマのタコ踊りはサブカルなの？

トロマの話とか、最近のオタクの人はわかんないのかなぁ。
みんな「悪魔の毒々モンスター」知らないの？

まぁヘンリー・ダーガーのこととかは知らなくてもいいと思うんですけど。

今回の本は、全体としてリベラルなイデオロギーで貫かれていますので、その辺で拒絶反応を示す人も多いでしょうね。

女性に痛い目に遭わされたこともロクにないのに「女は汚い」と決め付けている人とか、韓国人と話したことなんか一度もないのに「チョンはムカつく」なんて言って憚らないような方々は死んでいただいてもいっこうに構わない、というスタンスでこのブログは運営されていますので、その点はご斟酌ください。

でも、「オタクと澁澤龍彦はつながらない」というのはちょっと意外だったなぁ。

あらゆる萌えはこの人がすでに分析していた、といっても過言ではないのに。
オタクの理論武装には最適のテキストだと思うんですけどねぇ。

わたしの2005年ベストです。観てない方は観てください。