怪獣殿下

やおい関係の言葉をいろいろ調べていましたら(なんでそんなのを調べるんだ)、「スラッシュ小説」という言葉があるのを知りました。


言葉の響きだけだと、ザクザク斬り刻む殺人鬼が出てくる小説か、メタリカのドキュメンタリーノベルかと思ってしまいますが。

殺人鬼 (新潮文庫)

殺人鬼 (新潮文庫)

日本のやおいでは、「蔵馬×飛影」みたいに×でカップリングを表します(先が攻め、後が受け)が、アメリカにも同じようなのがあり、「スポック/カーク」みたいにスラッシュで表す(先が受け、後が攻め)そうです。

それにしても、スラッシュという語感はなんだか痛そうでイヤだ。
どうしても違和感があるなぁ。


いやいや待てよ。


スラッシュメタルファンにとって忘れがたいバンドの一つに、ドイツのソドムがあります。

Code Red

Code Red

ソドムといえば、旧約聖書「創世記」において、不自然な肉欲に耽ったために神の怒りに触れ、ゴモラとともに滅ぼされた町の名前なわけです。
Sodom & Gomorrah [VHS] [Import]

Sodom & Gomorrah [VHS] [Import]

振り返ったロトの妻が塩の柱になる、というのは「デビルマン」にも出てきましたね。
デビルマン (4) (KCデラックス (438))

デビルマン (4) (KCデラックス (438))

今でも男色行為のことを「ソドミー」なんて言いますからねぇ。
トム・エンジェルリッパーやクリス・ウィッチハンターがホモかどうかは知りませんが、ホモ小説をスラッシュと呼ぶのもなんとなく納得が行くでしょうか。


そういえば、次回の「ウルトラマンマックス」にはゴモラが出るそうです。

怪獣9 ゴモラ

怪獣9 ゴモラ

初登場時には初代ウルトラマンと大阪で戦い、大阪城を破壊しました。
DVD ウルトラマン VOL.7

DVD ウルトラマン VOL.7

当時小学生だった前田日明は、放送の次の日に大阪城行ってみたら壊れてなかったので、掃除していた人に、

「おっちゃん、お城は昨日ゴモラに壊されたん違うの?」

と訊いたら、

「そうや。そやから、おっちゃんたちがゆうべ徹夜で直したんやで」

と返されたという心温まるエピソードを語っていました。


…いい時代だったんですねぇ。