プロレスラーは強いんです
- 作者: 格闘技
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2000/10/25
- メディア: DVD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
落合博満の甥だというこの選手。
185センチ・130キロという巨体にアフロヘアー、ゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」に乗せて入場するというユニークなキャラクターでちょっぴり脚光を浴びましたがその後低迷、一昨年の8月8日には長州力主宰のWJ道場で練習中に意識を失って倒れ、そのまま亡くなってしまいました。先日は三回忌だったはずです。
実はわたし、この選手と対戦したことがありました。
といっても、もちろんわたしがプロ格闘家だったわけではありません。
学生時代の柔道の話です。
今から14年前の夏。
某高専の柔道部に所属していたわたしは、1年生でありながら東北大会に出場することになりました。
といっても強かったわけではなく、高専は各県に1校ぐらいしかないので地区大会も県大会もなくいきなり地方大会というアバウトなやり方で試合をやっており、1年生の自分が出場したのも重量級の選手が部に2人しかいなかったからという消極的な理由によるもの。
それでもなんとか1回戦を勝ったわたしは、2回戦で秋田高専の岡田という選手と対戦することに。
その岡田選手こそ、185センチ・130キロの巨体にチリチリの頭をした、後のジャイアント落合だったのです。
結果はというと、開始10秒で払い腰を喰い、一本負け。
まるで相手になりません。お話にもならないような実力の違いでした。
岡田さんはこの年の全国大会で優勝、卒業するまでに4連覇しています。
わたしはいうと、学業不振や体調の悪化、ダメ人間っぷりの加速によってまもなく柔道部を退部、後年には学校も退学するというていたらく。
そして、学生時代のことも遠い思い出になったある日、たしか「週刊プレイボーイ」に、イロモノ格闘家のインタビューが載っているのを目にしました。
それが、ジャイアント落合こと岡田さんだったのです。
少なくともわたしの10倍は強かったこの方も、結局のところプロレスラー・格闘家としては芽が出ず、イロモノ扱いのままで亡くなるというとても残念な結果になってしまいました。
プロレスラーは、少なくともわたしの10倍以上は強い、という指標になってくれた人だったんだけどなぁ。
岡田さんが倒れたときの、長州力のマスコミへの対応は「不誠実」の一語につき、コレ以来わたしは長州が大嫌いになってしまいました。
「まぁオレに言わせれば、こんなモンはアレですよ」
こんな発言ばっかりだった。
あんたの「アレ」とか「コレ」とかがわかるのはGK金澤さんだけなんだから、一般マスコミ相手にそんなんで誤魔化そうとすんなよな。
そう思ったものでした。
最近はいろんなことがあって、もはやプロレスというジャンル自体が瀕死であることは誰にも否定できません。
リングに夢を賭けた人たちはたくさんいました。
文字通り、リングに命を張った人だって何人もいました。
そのリングを、汚すようなことはもうしないでほしい。
AVが悪いとは言わない。でも、リングの上ってのは特別なところなんだ。
やっていいことと悪いことの区別がつかない人間には、プロレスをやる資格もAVをやる資格もない。
お前らはバッキー以下だ。