バトンいろいろ

バトンブームも一段落した観がある今日この頃。

うちのブログでは、今までにMusical Baton３本、Comic Baton１本、見たい映画をつなぐタスキ１本*1を回しています。

とくに「見たい映画をつなぐタスキ」に顕著だったのが、広まっていくうちにどんどん薄くなっていくということ。
「今年いちばん笑った映画」に「電車男」やら、「心の中の映画」に「タイタニック」を選ぶやらという、我々とは一生相容れない*2であろう人々の手に、タスキが回っていく姿はなんともうそ寒いものがありました。

さてさて。

Love Batonなんてのも回っているようですね。
うちには絶対回ってこないでしょうけど。

内容を見ると、「そんなん訊いてどうすんだ」としか言いようのないものですが、こういうのが気になる人々も世の中には居るんでしょう。

つーか、そっちの方が主流派なのか。

世の中には、二種類の人間がいます。

「見たい映画をつなぐタスキ」を回す人間と、「Love Baton」を回す人間と。

誰かと親しくなるときに、「相手の心の映画」を知りたい人間と、「浮気はどこまで許せるか」が気になる人間と。

映画を観るとき、「何を観るか」が大事な人間と、「誰と観るか」の方が大事な人間と。

・・・あなたはどっちですか？

なんて言ってたら

石井輝男監督がお亡くなりになりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050812-00000162-kyodo-ent
心の映画に「江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間」を挙げる人のところにはラブバトンは回ってこないでしょうな。

盲獣VS一寸法師 [DVD]

この映画も、実はとても原作に忠実な佳作でしたね。
主役がリリー・フランキーという脱力ぶり、これが遺作になったリトル・フランキーの熱演、最後に良い所を持っていく丹波哲郎の存在感、どれも良い味でした。

ポルノ時代劇 忘八武士道 [VHS]

やさぐれ姐御伝 総括リンチ [VHS]

直撃!地獄拳 [VHS]

追悼企画として、この辺をまとめたBOXの発売かなんかできませんかね。
この人を再評価しなくては、日本映画は確実に滅びます。

*1:これは、id:shidehiraさんから最初に受け取った数人のうちの一人として、その後の広まり具合を楽しく見守っていました。マルチ商法なら大儲けですな。

*2:誰だよ、我々って。