納涼男祭り

九州南部では梅雨明けしたそうで、いよいよ夏本番って感じですね。
みなさん、水着の準備はいいですか?ボディボードの用意はできてますか?


あるいは、そんなものには一切興味ない、という方もいらっしゃるでしょう。
あなたはわたしのお友達です。


そんな暑い日々、fabriceさんのところでうっとおしい暑さを吹っ飛ばす熱風男祭りが開催されています。

当「男の魂に火をつけろ!」では、連動企画といたしまして「納涼男祭り」を開催いたします。


さて。


日本映画界が世界に誇る名優といえば、誰が何と言おうと高倉健さんです。
男の美学の真髄を知りたければ、健さんに会いに行きなさい。


そして、かつてリリー・フランキー氏が指摘したように、健さんの魅力は作品世界の気温設定の低さに比例しています。

海峡 [DVD]

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この作品では、青函トンネルの工事に挑む健さん。過酷な環境の中、荒くれ男たちをダジャレによって一つにまとめていく姿は感動的です。
最初は健さんダジャレに反発していた三浦友和も、いつしか健さんに感化されてダジャレを連発

男の職場には潤いが必要だ、ということですね。

駅 STATION [DVD]

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こちらの作品では倉本聰脚本によって北海道へ上陸。
北海道警の刑事(射撃の名手)として、ラーメン屋の出前持ちに扮して銀行強盗を全員瞬殺するなど獅子奮迅の活躍を見せます。
八甲田山 特別愛蔵版 [DVD]

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津軽海峡を渡って青森へ戻るとコレ。
北大路欣也の「天はわれわれを見放した!」というセリフは流行語になりました。

網走番外地 [DVD]

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そして真打ち。

南原宏治と手錠で繋がれたままで脱獄し、丹波哲郎に追跡されるという悲惨な状況に追い込まれる健さんの表情も最高ですが、わたし的に一番の見所は、入浴時に繰り広げられる所内対抗演芸ショーですね。


もうすぐ仮釈放、という健さんですが、入浴時に他の房の囚人から「優等生」と揶揄されます。
カチンときた健さん、突然「下にー、下にー」とひとり大名行列をはじめます。
これに刺激されて囚人仲間たちがみんなかくし芸大会をはじめ、脱衣場は爆笑の渦に待田京介のオカマ芸のインパクトは満点ですし、田中邦衛も今と全然芸風が違っていてビックリします。
全員で「ええじゃないか」を踊るというこの暴動(?)シーン、予告編ではここに「堕ちゆく先は狂乱の監獄」という巨大な文字がカブってました。

そして、この狂乱の事態を招いたとして健さんは懲罰房入り、仮釈は取り消しに。


「俺はバカだ!」


と独房で呻く健さんなのでした。うん、それはたしかにオレもそう思いますよ、健さん