ではここで、「雪印北海道バター」を加えます。

日本には、明治13年に刑法が改正されるまで斬首刑が存在していました。

首切り役人として有名なのが、代々江戸麹町に住まいを構えたという山田朝右衛門です。
首斬り朝 1 (キングシリーズ)

首斬り朝 1 (キングシリーズ)

といってもこの人物、本来は斬首が役割ではなく試し斬りが専門。
刑死した罪人の死体を真っ二つにするという、現代の感覚からいうとどうかと思うような仕事ですが、依頼人から鑑定料とお上から研ぎ料を貰えるのでけっこう裕福だったと伝わっています。


しかし、それでは足りなかったのでしょうか。
中村主水と組んで仕事人もやっています。

必殺シリーズ・テレビ最終作である「必殺仕事人・激突!」には山田朝右衛門が登場。豪快な剣さばきで魅せました。

必殺シリーズにはちょくちょく実在の人物が登場します。

新必殺仕置人/新必殺からくり人 [VHS]

新必殺仕置人/新必殺からくり人 [VHS]

新必殺からくり人」は、安藤広重緒形拳)の「東海道五十三次」が実は殺しの指令書だった、という設定のもとに、山田五十鈴(三味線のバチで斬る)やジュディ・オング(コマを投げる)、芦屋雁之助(火を吹く)らとともに高野長英(近藤正臣)が殺し屋として旅をするというストーリー。最終回では雁之助はんの吹く火で顔を焼いて逃亡するという史実にそった展開がステキでした。
高野長英 (岩波新書)

高野長英 (岩波新書)


実在する剣豪もちょくちょく仕事人の仲間に加わります。

この作品では、新撰組誕生のきっかけとして有名な、北辰一刀流の達人、清河八郎が登場。中村主水が、清河の浪士隊に奉行所のスパイとして潜入するというストーリーで、豪快な剣さばきを披露しました。


で、その清河の師匠である、北辰一刀流千葉周作が仕事人として登場するのが、

必殺スペシャル・春?勢ぞろい仕事人!春雨じゃ悪人退治 [VHS]

必殺スペシャル・春?勢ぞろい仕事人!春雨じゃ悪人退治 [VHS]

こちら。
女弟子とその父の仇を討つために、一夜限りの仕事人として参加。豪快な剣さばきで悪人を成敗いたします。


必殺スペシャル・秋?仕事人vsオール江戸警察 [VHS]

必殺スペシャル・秋?仕事人vsオール江戸警察 [VHS]

また、こちらでは「天保の妖怪」と言われた鳥居耀蔵と仕事人が対決。史実を曲げて鳥居を倒す仕事人チームに、参加する剣豪は平田深喜。講談「天保水滸伝」の平手造酒のモデルとなった人物で、やはり北辰一刀流の達人。豪快な剣さばきは見事の一語に尽きます。



ここに挙げた実在の剣豪たち、山田朝右衛門・清河八郎千葉周作・平田深喜、全員滝田栄が演じています。
http://dir.yahoo.co.jp/talent/16/m93-1937.html

この方は実際に抜刀術の達人だそうで、劇中での豪快な剣さばきはさすがでしたが、朝日放送には「バリエーション」という言葉は頭になかったんでしょうか。


今週は首チョンパ祭り」としてお送りいたしました。
明日からは通常営業に戻ります。
首チョンパネタがあったとしてもそれは偶然であるとお考えください。