待望大新作

昨日に引き続き二宮ひかる特集です。
ビッグコミックスピリッツ」次週予告では、「オトナの体とコドモの心を持て余したまま、彼女は今日も悶々としているのです」という惹句が付いています。


このコピーは、短編集「初恋」に付けられていた、「オトナのように欲しくなる、コドモだから我慢できない・・・」というコピーを彷彿とさせるものがありますね。

初恋 (ジェッツコミックス)

初恋 (ジェッツコミックス)

オトナとコドモという問題は、捉え方は様々ですが大きく分けて2通りあるでしょう。

大人になる、ということを「子供の純粋さを失う」と否定的に捉えるタイプ。
もしくは、「大人としての権利と見識を獲得する」と肯定的に捉えるタイプ。


漫画などでは前者のスタンスで描かれている場合が多いですが、二宮先生の場合は後者の捉え方で描いているように思われます。

大人になってはじめて分かることはたくさんあります。
本当の幸せも悲しみも、大人にならなくては分かりません。


そして、「大人になったら分からなくなる」と、子供の頃に思っていたあれやこれや。
ウルトラ怪獣やら、RPGのアイテムやらといった知識たち。

しかし、大人になってみたらそんなことはありませんでした。
むしろ、そういった分野の事どもも大人になってはじめて分かることがいっぱいだったのです。

メフィラス星人メフィストフェレスである」なんてことは幼児には理解できなかったもんなぁ。

怪獣39 メフィラス星人

怪獣39 メフィラス星人


みうらじゅん先生の「アイデン&ティティ」には、「大人の悩みに子供の涙」という歌が出てきますが、あのおかしな人のどこからこんな綺麗な言葉が出てくるのか不思議でなりません。

オリジナルサウンドトラック「アイデン&ティティ」

オリジナルサウンドトラック「アイデン&ティティ」



ちなみに、今日のタイトルは「助け人走る」風にしてみました。勿論、とくに意味はありません。

助け人走る VOL.1 [DVD]

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