みうらじゅん&久住昌之トークショーに行ってきました。

「アックス」編集長の手塚能理子さんが司会役でしたが、いきなり「みうらじゅんいちさん」と言ってしまいました。20数年来の知り合いのはずなのに。

みうら氏も負けずに「ホリエモンです」と自己紹介。


「ガロ」初代編集長の故長井勝一さんをしのぶ講演だったんですが、ほとんど蛭子能収さんの話ばかり*1になってしまったのは講演者の選定にミスがあったということでしょうね。

蛭子能収コレクション (地獄編)

蛭子能収コレクション (地獄編)

みうら氏と久住氏がガロでデビューしたころはすでに渡辺和博氏が編集を手がけていたわけですから。

ホリエモンネタで、みうら氏が「アックスを買収すれば、オレの好き勝手に漫画を載せられる、ってことでしょ?」と言い出し、具体的な金額にまで言及し始めたのはウケました。2000万あれば漫画雑誌を好きにできるそうですよ。


会場ではみうら&久住両氏の原画も公開されています。

アイデン&ティティ第3部」の、岩本が死ぬ場面の原画は心に沁みました。
アイデン&ティティ 24歳/27歳 (角川文庫)

アイデン&ティティ 24歳/27歳 (角川文庫)

第1部や第2部では気付きませんでしたが、岩本のモデルは池田貴族だったんですねぇ。
アイデン&ティティ・プライマルブック

アイデン&ティティ・プライマルブック

映画ではコタニキンヤが演じていた岩本。ビジュアル系からデビューし、バンドブームが終わってからはヒップホップに転向してテレビ司会者などで器用に立ち回るという、中身のない人物でしたがけっこうみうら氏は愛着を持っていたキャラだったんでしょうね。

ジジメタルジャケット (単行本コミックス)

ジジメタルジャケット (単行本コミックス)

久住氏による、「ジジメタルジャケット」の絵コンテも展示されていました。
原画はまだしも、原作・絵コンテというのは普段読者が目にすることのまったくないものなので、けっこう貴重です。
原作の時点でネームとコマ割りまでしてある、というのはけっこう意外な感じがしました。


まぁこの辺は原作者によってやり方が違う部分で、梶原一騎の原作は完全に小説形式になっていたし、小池一夫は脚本形式で書いているそうなンだッ。



2時間近くの講演の間、みうら氏はほとんど喋り続け、ペットボトルの水を3本くらい飲み干していたのが印象的でした。

それはそれとして

「HERO'S」、テレビで見ました。試合内容はともかく、わたしが気になっていた古田信幸氏の復帰が実現したのが何より嬉しかったですね。しかし、なんで古田さん1人に任せないで何人も交代でアナウンスしてたのかなぁ。

*1:香港で財布をすられたのを、同行していた編集者の仕業と思い込んでいた。とか、ファンクラブの会長の青年が事故死したため葬式に出席し、お棺に自分の単行本が入っているのを見て無性におかしくなり、必死で笑いをこらえていた。等々。