継承されるスタイル

朝起きてテレビをつけたら「ふたりはプリキュア マックスハート」をやってました。

ほとんど観たことのない作品でしたが、どうやら新番組になって3人目の仲間が登場したようです。このまま増えていって「セーラームーン」みたいになるんでしょうかねぇ。

前番組からの主人公2人を見た印象を言うと、


「コレって『ダーティペア』じゃないの?」


ダーティペアの大復活

ダーティペアの大復活

ヘソを出したコスチューム、ボーイッシュなショート茶髪とフェミニンなロング黒髪という組み合わせ、実に懐かしいです。


高千穂遙先生によるこのシリーズの1冊目が出たのが1980年のことですので、もう25年になるのですね。

女の子のチームが大暴れする、というコンセプトはこのシリーズによって開拓されたジャンルである、といえるでしょう。「ダーティペアもの」とでもいうような作品はいくつも生まれました。

プロジェクトA子 DVD完全BOX

プロジェクトA子 DVD完全BOX

これとか、
逮捕しちゃうぞ [DVD]

逮捕しちゃうぞ [DVD]

これなんかは一番わかりやすい例ですね。
で、この「逮捕しちゃうぞ」からさらにパクったのが
出動!ミニスカポリス DVD-BOX

出動!ミニスカポリス DVD-BOX

これです。
藤島康介ファンの方はこの番組をどう思ってたのかなぁ。


ダーティペア」というキャラクターは、高千穂先生の主宰する「スタジオぬえ」に出入りしていた2人の女性をモデルにしているそうですが、親交のあった栗本薫先生の「ぼくらの時代」には、同じ人物をモデルにした「ダーティペア」が先に登場しています。

で、この「ダーティペア」のネーミングのモデルになったのが、女子プロレスラーの「ビューティペア」ですね。

ビューティ・ペア メモリアル・コレクション

ビューティ・ペア メモリアル・コレクション

今の女子プロレスには、こういうタッグはほとんど見られなくなりました。
ファン層が女性中心から男性中心に変わったためだと思われますが、伝統が失われるのはちょっと寂しいものがあります。


ビューティペアの1人だったジャッキー佐藤さんは数年前にお亡くなりになりましたが、お葬式に神取忍選手が出席して号泣されていたというのにはこちらも涙を誘われました。

プロレス少女伝説 (文春文庫)

プロレス少女伝説 (文春文庫)

この本には、神取とジャッキーのセメントマッチについて詳しく書かれています。格闘技系でよく使われている「相手の心を折る」という言葉も、この本で神取が初めて使ったものですね。


こうして見てみると、「プリキュア」と「女子プロ界最強の男」神取忍とが1本の線でつながるわけです。
ってどういう結論だ。


ちなみに昨日はクラッシュ2000の最後のテレビ(地上波)出演がありましたが、極楽とんぼ相手のバラエティが最後というのはなんだかなぁ。