吹けよ風、呼べよ嵐
4月23日(土)は、伊東潤先生を講師にお迎えした「せんだい文学塾」でした。
- 作者: 伊東潤
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2016/03/08
- メディア: 単行本
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今回はぼくの書いたテキストも講評されたのですが、ひとりよがりな展開や陳腐な描写、書き飛ばした部分の粗さなどいろいろ指摘をいただきました。小説を書いたのはおよそ8年ぶりなんですが、やっぱり書き続けてないとうまくはならんですなあ。
カクヨムにも上げてみましたので、お暇なときにでも読んでみてください。
講座の後半では、ビジネスマンとして、またコンサルタントとして活躍されてきた伊東先生の経験を活かし、パワーポイントを活用して「歴史小説の新潮流と小説の書き方(上級編)」と題したプレゼンをしていただきました。最近は、プレゼンの名人としてはスーパー・ササダンゴ・マシンが有名で、平田さんのほうが間違えられるんじゃないかと心配ですが、伊東先生のプレゼンもさすがにビジネスの最前線で戦ってきた実績を感じさせる、圧巻のパフォーマンスでありました。くわしい内容については、これは当日参加できた人たちだけの特典ということで、ここでは公開を控えることにします。そのうち本になるんじゃないかなあ。
伊東先生による、講座を終えての感想も紹介させていただきます。
帰宅ナウ。土日のツイートは見る時間がないのでごめん。おかげさまで、仙台での講評と講演はうまくいきました。今から仕事します。トホホ。
— 伊東潤 (@jun_ito_info) 2016年4月24日
せんだい文学塾で講評と講演をしてきました。生まれて初めて講評をやったのですが、「こうした方がよい」というアイデアが溢れるように出てきた。「どこどこが悪い」ではない点が、実作家の講評なんだろうな。何パターンもの結末の落とし方を提示できるとは思わなかった。自分も勉強になった。
— 伊東潤 (@jun_ito_info) 2016年4月24日
初めて講評をしてみて、小説の難しさが分かった。「分かってはいるんだが、どうしてもこうなっちゃうんだよな」というのが自分にもある。だいたい編集の指摘してくるポイントは予想できる。でも「こうせざるを得ない」ことがある。それを是正し、別の突破口を見つけられるのがプロなんだろうな。
— 伊東潤 (@jun_ito_info) 2016年4月24日
誰しもが先達の影響を受けている。その影響を吸収しつつ、換骨奪胎して自分のものにできるかどうかがプロとアマの境界線なんだろうな。今回の講評では境界線にいる三人の短編を読むことで、それが見えてきた。もう一息なんだが、その峠を越えるのは容易でない。それでも「継続は力なり」だ。
— 伊東潤 (@jun_ito_info) 2016年4月24日
山村さんとこや輝一郎兄貴の塾が実績を上げているのは、実作家が指導しているからだ。アマは実作家が指導した方がよい。プロになったら編集が指導した方がよい。講評というのは「ここが悪い」というのではなく、いくつかの脱出口を提示してあげることが必要。プロはそれを自分で見つけねばならない。
— 伊東潤 (@jun_ito_info) 2016年4月24日
熱心な指導をいただきまして、ありがとうございました。