『破れ奉行』に夢中

時代劇専門チャンネルで、萬屋錦之介主演『破れ奉行』（1977年）が放送されています。今のオレにとって、この番組が一日で最高の楽しみです。

「てめえら人間じゃねえ」で有名な『破れ傘刀舟悪人狩り』に続く「破れシリーズ」第二弾で、江戸の暗黒街・深川を浄化する使命を帯びた深川奉行・速水右近（錦之介）が、将軍から賜った葵の御紋入りの拝領刀を振りかざし、超法規的措置でもって悪人を成敗しまくるお話です。ワイルド7みたいなもんです。決め台詞は「てめえら……斬る！」というシンプルなもの。出撃時にはなぜか捕鯨船に乗り（人力で漕いでいるのに異常に速い。舟の後部にある謎の箱に秘密が隠されている気がする）、銛を構えて悪人を襲うというからシーシェパードの抗議行動待ったなしです。

この出撃シーンがクセになるんだ……。上司のタヌキぶりもたまらない。

いつも必殺シリーズばかり見てきたので、こういう豪快なやつはオレには新鮮だったりするんです。
『破れ奉行』は、スカパー！　時代劇専門チャンネルにて月曜〜金曜の夜10時から放送中。

http://www.jidaigeki.com/program/detail/jd11000453.html

ちなみに、同じ1977年に弟の中村嘉葎雄が出ていた『新必殺仕置人』でも、死神（河原崎健三）が捕鯨用の銛を武器にしていましたが（第一話では阿藤快がこれで殺られる）、そういうのが流行っていた時期なんでしょうか。

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