ハラがコレなんで

町田市で、いたましい事故が発生したとのことです。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130329/crm13032915370009-n1.htm

猛スピードの自転車少女、踏切内で転倒し電車にはねられ死亡 東京・町田

 29日午前5時半ごろ、東京都町田市高ケ坂のJR横浜線成瀬−町田駅間の踏切で、自転車に乗っていた女性が転倒し、東神奈川発八王子駅行きの普通電車にはねられ、死亡した。遮断機が下りる直前、女性が猛スピードで踏切内に突っ込んでくるのが運転士らに目撃されており、警視庁町田署が詳しい事故原因を調べている。

 同署によると、死亡したのは同市内に住む10代後半とみられる。踏切の手前が右カーブの下り坂になっており、同署は女性が速度を抑えきれずに踏切内に進入し、バランスを崩して転倒したとみている。

 JR東日本によると、この事故で横浜線は一部運休するなどし、乗客約1万4千人に影響が出た。

亡くなった女性には気の毒だけど、どうしたって細田守のアニメ版『時をかける少女』を思い出しますよね。

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細田版『時をかける少女』では、主人公の真琴は、坂道の途中にある踏切に自転車で突っ込んでしまい、電車にはねられる瞬間にタイムリープ能力が発現し、事故の前に時間が戻ります。生命の危機に超能力が発動する、竹熊健太郎いうところのイヤボーン的なものです。そして、物語のクライマックスでもその危険な踏切が再登場するのでありました。くわしくは映画をご覧ください。いい映画なんですよ。


最近のアニメは、実在する土地をロケハンして町並みを再現することが多いです。このため「聖地巡礼」するファンが増え、町おこしを企画する地方自治体とのタイアップもさかんになっています。『時をかける少女』の場合は東京都内が舞台のため、首都圏のファンにとっては聖地巡礼が比較的容易であり、ネット上に比較画像をアップロードしているファンもよく見られます。


http://d.hatena.ne.jp/paffue/20121029/1351519531


ただし、坂道にあるあの踏切は、実際には存在しないようです。そりゃそうだ。あんな危険な場所、実在してたら事故が頻発するわ。


ちなみに、『時をかける少女』と題された映画は4本あります。1983年の大林宣彦監督・原田知世主演版はとり・みきゆうきまさみが熱狂したことでも知られ、名作として今も愛されています。

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この映画は広島県尾道市でロケされており、ブーム当時はそちらへの聖地巡礼を敢行するファンも相次いだものです。


1997年には角川春樹監督・中本奈奈主演で再映画化されますが、こちらはあまり話題になりませんでした。2006年には細田守監督・仲里依紗主演のアニメ版が作られ、2010年には谷口正晃監督・また仲里依紗主演で今度は実写版が作られました。その辺の込み入った設定に関しては、2010年版を観たときに書いたエントリをご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20100313
2006年版の主人公である紺野真琴と、2010年版の主人公である芳山あかりはいとこ同士にあたりますが、互いに世界観を共有していないので、実際の血縁はない、というややこしい関係になっています。


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で、2010年版で共演した仲里依紗中尾明慶は、先ごろ結婚を発表いたしました。仲は妊娠3ヶ月とのことで、通常ならイメージダウンが心配されるところですが、なぜか妊婦役の多い仲里依紗だけに、その心配は無用でしょう。
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妊婦の似合う女優、ってのも珍しいですね。