セメント樽の中の手紙
http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY201207220411.html
溶解炉から人体の一部、作業員が転落か いわき大王製紙
22日午後7時10分ごろ、福島県いわき市南台4丁目のいわき大王製紙の工場から、「作業員が炉に落ちたようだ」と110番通報があった。いわき南署が調べたところ、溶解炉の中から人体の一部が見つかった。同署は、点検をしていた30代の男性作業員が過って炉の中に転落し、死亡したとみている。
同署によると、男性は同3時すぎから1人で、古紙を溶かす溶解炉(直径5メートル、高さ10メートル)の天井に上がり、定期点検をしていた。天井には1メートル四方の開閉式の口が数カ所あり、署員が駆けつけた際、1カ所が開いていた。同社などによると、炉は古紙と湯をスクリューで混ぜており、点検中も動いていたという。
葉山嘉樹の『セメント樽の中の手紙』そのまんまの話ですね。
- 作者: 葉山嘉樹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2008/09/21
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親会社の大王製紙といえば、御曹司がバカラで100億すったことで有名です。今回の労災で遺族にどれほどの補償があるかわかりませんが、おそらくあの御曹司が一晩で使う額よりはるかに少ないでしょう。
定期点検中にも機械を止めていないあたり、いかに労働者の安全を軽視しているかわかります。いくら創業家が退陣したとかいっても、企業体質はそう簡単に変わらないんでしょうねぇ。