日本初の統一チャンピオン誕生!

いやー、今日はすごいものを見た。


http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2012/06/20/kiji/K20120620003508200.html

日本人初の統一王者だ!井岡が八重樫を僅差の判定で下す

 プロボクシングのWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦が20日、大阪市ボディメーカーコロシアムで行われ、WBC王者の井岡一翔(23=井岡)とWBA王者の八重樫東(29=大橋)が対戦。日本選手同士では初の両団体の王座統一戦は井岡が3―0で判定勝ちし、プロ10戦全勝となった。

 立ち上がりでは互いに持ち味を出し合い、4回終了時の公開採点ではジャッジ3人とも38―38の五分。井岡の右が的確にとらえ、八重樫は左まぶたが大きく腫れながら打ち合いでは負けない展開に。8回終了時はジャッジ2人が77―75で井岡リード、1人が77―76で八重樫と僅差の戦いに。2人は12回まで一歩も引かない死闘を繰り広げ、115―114、115―113、115―113の僅差ながら3−0で井岡が制した。

リーチで勝る井岡に対し、八重樫は果敢なステップインと回転力で、強打を連発。試合序盤から腫れ始めた八重樫の左目は、終盤にはほぼふさがっていましたがそれでも一歩も引くことなく、世界王者どうしの試合にふさわしい、2人の闘志が熱く燃えた名勝負でした。今年の年間最優秀試合はほぼ決まりでしょう。


2ラウンド目にはすでに左目が腫れていた八重樫に対し、強打を何発ももらったはずの井岡はまったく綺麗な顔をしていて、ダメージをほとんど受けていないようですらありました。技巧派のエリートというイメージのある井岡ですが、今日の試合で無類のタフネスも証明しましたね。


ただ、八重樫の闘志とパンチのキレは素晴らしかったのですが、セコンドアウトが10秒ぐらい遅れる遅延行為が目立ちましたので、大橋秀行会長にはそこを注意してもらいたかったですね。


今後の井岡は、ライトフライ級に階級を上げて王者ローマン・ゴンザレスに挑戦するプランを持っているようですが、彼のボクシング人生においても、今日の試合は重要な記念碑になるでしょう。かつて辰吉丈一郎薬師寺保栄が、正規王者と暫定王者の統一戦を戦ったことがあり、名勝負と語り継がれていますが、今日の試合もそれに劣らぬ名勝負でした。


で、その薬師寺と辰吉がゲストとしてテレビ放送に参加していたのですが、ちゃんとしゃべれる薬師寺はともかく、辰吉は何を聞かれても「わからん」しか言えず、まともに発音することすらできない重度のパンチドランカーぶり(自分でも「何いうてるかわからんわ」と言ってた)を露呈していて、ボクシングの怖さをまざまざと見せつけられましたねぇ。

それでもやる (小学館101新書)

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