悶絶! どんでん返し

三津田信三の『首無の如き祟るもの』を読み終えたんですけどね。

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

首無の如き祟るもの (講談社文庫)


※以下、作品の結末に触れています。

























正直いって、「男女の双子が入れ替わっていた」ところまではまぁ予想できたですよ。


密室内の二重の入れ替わりは、提示されればああそういうことかと納得できたですよ。


でも、三段のどんでん返しはさすがにどうかと思うですよ。


だって、後から「さっき犯人は○○だって言ったけど、実は○○じゃなくて××だよ」「いや、本当は××でもなくて△△だよ」「つーかそもそも△△じゃなくて◇◇だよ」とひっくり返すんなら、前の推理が間違っていた根拠をちゃんと示してくれないと。じゃないと、いくらどんでんを返されても「そらそうよ」とは納得いかんですよ。


あまつさえ、「実は途中で語り手が入れ替わっていた」なんてわかるわけねえですよ。


なーんか、最終的には納得いかないまま終わってしまいました。面白かったことは面白かったんだけどなあ。