やけくそ天使


Earth Vs the Wildhearts

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『300』『ウォッチメン』で知られるザック・スナイダー監督の新作『Suckerpunch』が、日本公開が決まったのはいいのですが、どういうわけか『エンジェル・ウォーズ』という邦題で公開されることになったとか。

  • サッカーパンチ 予告編(日本語字幕)


なんだよそれ。『サッカーパンチ』の方がキレもパンチもあっていいのに、『エンジェル・ウォーズ』じゃ必要以上にB級臭がし過ぎるじゃないか。ジム・ウィノルスキーとかフレッド・オーレン・レイあたりが作ったダメVシネじゃねえんだからさあ。


ミシェル・ゴンドリーの『Be Kind Rewind』が『僕らのミライへ逆回転!』になったり、ジャレッド・ヘスの『Napoleon Dynamite』が『バス男』になったり、サム・ライミの『Drag Me to Hell』が『スペル』になったりしたのも記憶に新しいところですが、こうして見るとダメ邦題にもいろんなパターンがあるもんですね。

ポジティブシンキング・ライフハック

イザベル・コイシェの『死ぬまでにしたい10のこと』は、邦題ははてなホッテントリメーカーで作ったようなタイトルですが(まぁたしかにそういう内容なんだけど)原題は『My Life Without Me』で、こちらの方が物悲しさに溢れています。

死ぬまでにしたい10のこと [DVD]

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似たパターンでは、ロブ・ライナー監督の『最高の人生の見つけ方』も、原題は似ても似つかない『Bucket List』でした。
最高の人生の見つけ方 [Blu-ray]

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パクリ・勝手にシリーズ化系

ウィル・フェレル主演の『俺たちフィギュアスケーター』がヒットしたのを受け、フェレル主演のコメディ映画は軒並み『俺たち○○』になりましたが、内容は特に関係ありません。

俺たちフィギュアスケーター [DVD]

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俺たちニュースキャスター [DVD]

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さらに、出演者も作品のテイストもまったく異なる、エドガー・ライトの『Hot Fuzz』も、『俺たちスーパーポリスメン』という副題が付けられましたね、

素っ気ないカタカナ英語系

アルフォンソ・キュアロンの『トゥモロー・ワールド』は、原題は『Children of Men』で決して分かりづらいタイトルではないのですが、なぜかこういうタイトルになりました。

また、イザベル・コイシェの『Map of the Sounds of Tokyo』は、『ナイト・トーキョー・デイ』という「トーキョー」しか合っていない意味不明なタイトルになりました。映画の内容もかなり意味不明らしいですが。


『エンジェル・ウォーズ』も、『スペル』などと並んで素っ気ない系に分類される邦題ですね。どうせだったら、東宝東和が昔やってたような五文字系造語でも付けてほしいもんですけどね。