週末の記録

9月25日(土)

  • 11時ごろ、礼服を引っ張り出し、一週間前に焼いておいたパウンドケーキ(無塩バター・砂糖・卵・小麦粉を同量ずつと少量のベーキングパウダーを混ぜ、刻んだオレンジピールとチョコチップを生地に混ぜ込み、180℃のオーヴンで40分ほど焼き、粗熱がとれたらたっぷりのオレンジキュラソーをかけ、ラップで密封して冷蔵庫で寝かせる)を持って、仙台文学館へ移動する。
  • 「みちのく怪談プロジェクト 読者の集い」の会場設営作業を手伝う。この日の仙台は最高気温15℃、会場は森林公園の中を流れる川のほとりで、風が強く、とても寒い。
  • 川を三途の川に、河原を賽の河原に見立てて会場をデコレーションし、流し灯篭に蝋燭を立て、ご法事用の電気灯篭を組み立て、舞台監督の昼飯を買いにマクドナルドへ車を走らせるなど、作業は多い。
  • 暗黒舞踏のBGMに使う般若心経のCDをかけてみる。どこのお坊さんが詠唱したものなのか、お経なのに明らかに東北弁なのであった。
  • そうこうしているうちに、同じ仙台文学館で行う「せんだい文学塾」の開講時間が迫ってきたので、そちらの教室へ移動し、机を並べ、ホワイトボードに案内を記入し、来場してきた受講生の受け付けをしていると、時間はあっという間に過ぎていく。
  • 茶木則雄先生と池上冬樹先生がお見えになったので、「せんだい文学塾」を開始。今日のオープニングMCはぼくの役目である。事前に作っておいたカンペからいっさい眼を離すことができなかった。
  • 文学塾の講座は、まずは受講生から提出されたテキスト4本への講評から始まったが、1本目の講評が終わるあたりでやむなく退席する。今日の後半テーマトークは、「笠原和夫とシナリオ骨法10箇条」という興味深すぎるテーマだったが、そちらは聞けなかった。
  • 控え室で礼服に着替え、「みちのく怪談」イベント会場へ。パネリストの東雅夫先生と赤坂憲雄先生もすでに会場入りしている。
  • ぼくの役割は、怪談朗読をする石垣のり子アナウンサー(DateFM)のエスコート役である。でっかい提灯を捧げ持って、舞台監督の鳴らす鐘の音を合図に舞台を出入りするだけの簡単なお仕事です。
  • 出番と出番の間に時間があるので、文学塾とみちのく怪談の会場を行ったり来たり。文学塾の講座終了時間にはいられたので、講師や受講生にケーキをすすめる。
  • 「みちのく怪談」のイベントもつつがなく終了する。舞台監督の黒木あるじ君は、寒い中ずっと半袖Tシャツ一枚であった。
  • 焼鳥店で打ち上げ。怪談作家の勝山海百合さん(id:umiyuri)もいらしたので、サインをいただく。


竜岩石(りゅうがんせき)とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

竜岩石(りゅうがんせき)とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

  • どういうワケか、ぼくのブログのことを知っていてくださった勝山さんは、しっとりした文章からは想像もつかないほどパワフルなお姉さまであった。
  • 東さんや勝山さん、荒蝦夷の土方代表といった皆さんが、黒木あるじ君をひたすらいじりまくるという愉快な宴であった。彼にとっては苦しい時間だったと思う。
  • そんな黒木君ですが、来月に竹書房から本を出します。どうぞよろしく。

震 フルエ (恐怖文庫)

震 フルエ (恐怖文庫)

  • 勝山さんを宿までお送りし、24時間営業のスーパーに寄る。パウンドケーキ型、小麦粉、ベーキングパウダー、生卵を補充し、つぶあんも買う。
  • 車で伊藤政則のラジオを聞きながら帰宅。ドリーム・シアターからマイク・ポートノイが脱退したらしい。意味がわからない。

9月26日(日)

  • 8時に起床し、今日の分のケーキを仕込む。バターと卵、小麦粉(および少量のベーキングパウダー)を同量ずつ使うのは昨日のケーキと同じだが、砂糖は入れず、かわりにたっぷりのつぶあんを混ぜ込む。小麦粉をふるうときに抹茶を入れてもオツな味になるが、今日は入れない。そのままだと甘さがけっこう控えめなので、型に流し込んだ生地の表面にザラメ糖をぱらぱらとちりばめて焼く。
  • 粗熱のとれたケーキを持って、今日は山形の「小説家になろう講座」に参加する。講師は熊谷達也先生である。

銀狼王

銀狼王

  • 熊谷先生愛用の辞書を見せてもらう。だいたい3年ごとに買い換えるそうだが、今日のは2年もの。すでに表紙は取れ、ボロボロになっている。それぐらい引きながら執筆しているということである。言葉の使い方は、どれだけ丁寧であっても過ぎるということはないのだなぁ。
  • さすがに疲れたので、懇親会は早めに辞去して帰宅。出席していた深町秋生先生に「『別冊漫画ゴラク』は絶対に読んだほうがいいですよ」と言い残すことだけは忘れなかった。