復活の谷

バヌアツ共和国の沖合いで、M7.5の大地震があったとのこと。


http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100810-OYT1T00882.htm

バヌアツ沖でM7・5、23cmの津波

米地質調査所(USGS)の観測によると、10日午後4時23分(日本時間同2時23分)ごろ、南太平洋のバヌアツ沖でマグニチュード(M)7・5の強い地震があった。


 震源は首都ポートビラの西北西約40キロの海底で、震源の深さは約35キロ。ハワイの太平洋津波警報センターは、ポートビラで23センチの津波が観測されたと発表した。

 管轄の在フィジー日本大使館は、バヌアツの在留邦人80人の安否を確認中だが、被害の情報はない。

バヌアツといえば、思い出すのがエロマンガ島であります。

エロマンガ島の三人 (文春文庫)

エロマンガ島の三人 (文春文庫)

最近の地図や地球儀では「イロマンゴ島」と表記されることも多いこの島ですが、男子なら中高生のころにこの地名を見かけ、甘酸っぱい気持ちになったことのある方も多いでしょう。
戦後エロマンガ史

戦後エロマンガ史

エロマンガ島地球温暖化で水没の危機にある」という都市伝説もありますが、実際のイロマンゴ島は800mを超える山がいくつもあるので、そう簡単に水没はしないようです。今回の地震でも、小さな津波は発生しているようですが、震源地はイロマンゴ島と反対方向でもありますし、被害は出なさそうですね。


現実のイロマンゴ島は、佐渡島よりちょっと広い面積に、最盛期には1万人の人口を数えました。しかし19世紀ごろから、奴隷貿易や白人が持ち込んだ疫病、資源の略奪などによって人口が激減し、宣教師による熱心なキリスト教化もあって伝統文化がほぼ現存せず、観光客もほとんど訪れない土地になっています。


くわしくはこちらをどうぞ。


悲劇の島エロマンガ島


かつては、手塚治虫富永一朗がこの島を訪れたこともあるそうです。現地の人々は、エロマンガどころか「漫画」そのものを見たこともなく、富永一朗の漫画を見ても、その絵が人間を描いていること自体が理解できなかったそうですけどね。

富永一朗(チンコロじいさん)の快老人生

富永一朗(チンコロじいさん)の快老人生


手塚治虫は、この地名が持つ響きが気に入ったようで、『三つ目がとおる』でも人名として登場させていました。

三つ目がとおる(4) (手塚治虫文庫全集)

三つ目がとおる(4) (手塚治虫文庫全集)

エロス表現にも貪欲に挑んだ手塚御大だけに、そのストレートなネーミングには感じるものがあったんでしょうね。