ワッシュ阿佐ヶ谷気分

昨日、阿佐ヶ谷Loft Aで行われた「ブートレグ! 〜ライブ・アット・阿佐ヶ谷〜」に行ってまいりました。

5月の文学フリマでは記録的な行列ができ、早々に完売したというこの映画同人誌。その執筆者が一堂に会してのトークショーとのことで、黙ってはおれません。みちのくの辺境に住まうぼくも、上司に「義理の兄が危篤なので」とウソをついて休みを取り、差し入れ用に焼いたケーキを鞄に押し込んで、東京ゆきの高速バスに飛び乗りました。


はじめて訪れた阿佐ヶ谷はなかなか味のある町並みでしたが、キョロキョロ見て回るほどの暇はないので早々に会場へ。クェス・パラヤばりの図々しさを発揮して楽屋にいる深町秋生先生を呼び出し、手土産のケーキを押し付け、これでひとまずミッションは終了。あとは楽しむだけ、と滅多に呑まないビールを流し込み、買った「Bootleg」を眺めようと思ったら、すでに会場ははてなブロガーの巣窟となっており、顔見知りに挨拶したり、はじめて合う大物に恐縮したりしておりましたら早々にトークショーが始まりました。


ショーは2部構成になっており、総合司会の速水健朗さんと侍功夫編集長が通して登壇され、前半ではとみさわ昭仁さんと古澤健さん、後半は真魚八重子さんと破壊屋ギッチョさん、それに深町先生を交えて、それぞれにネタを披露されました。


とみさわさんによる「映画に登場する”長い灰”」コレクションとか、真魚さんによる「(某女性監督のことを)キャットファイトしてもいいぐらい嫌い」発言など濃厚な内容でしたが、最もウケていたのは破壊屋さんによる『フライングラビッツ』ツッコミレビューだったでしょうか。

http://hakaiya.web.infoseek.co.jp/html/2008/20080915_1.html
↑このツッコミを生でやるわけですが、いやぁこれはいい素材だなぁ。こんなにスゴいとは思わなかった。実際に見てみると、石原さとみの彼氏(お坊さん)が試合場でギターを弾いてアンパンマンの歌を歌う場面が想像以上にオカシかったですね。アコギなのかと思ったらなぜかエレキで(アンプどこに置いてるんだよ!)、しかも、ザック・ワイルド・モデルのレスポールだったのが物凄い破壊力で。
[rakuten:k-gakki:10012902:detail]


また、今回の同人誌テーマ「黒人」に合わせて、『茶々 天涯の貴妃』の面白シーンも紹介されましたがこれまた破壊力充分。

茶々-天涯の貴妃(おんな)- 通常版 [DVD]

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幼いころの茶々が伯父である信長に逆らい、その場にいた一同がすわ手討ちかと緊迫するものの、なんとか機嫌を直して皆ほっと胸を撫で下ろすという場面なのですが、信長の従者だった黒人の弥助も一緒にほっとするのが実にイイ味でした。


本当に楽しいイベントでした。

登壇者一覧


あと、id:nagaoka(永岡ひとみさん)も会場にいらしたようです。

登壇者以外にお会いした人たち

ドイさんと罪山さんには、先日のオフ会で会ったという暗黒皇帝についてお聞きしたかったのですが、お二人とも「暗黒皇帝」の名を聞いただけで過呼吸を起こされていたので、断念せざるを得ませんでした。


あと、会場にはガース柳下さんもいらしていたのですが、さすがに恐れ多くて声はかけられませんでした。

日本映画空振り大三振 ~くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)

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執筆者の皆さんには、図々しくサインをねだってきました。

  • 破壊屋ギッチョさん


と、登壇者の皆さんからサインをいただいて、その夜の高速バスでまた辺境の我が家まで帰ってきたのでありました。お会いした皆さん、お世話になりました。


と、このエントリを書くためにサインをいただいた「Bootleg」の表2を見ていたら、なぜかもらった記憶のない一文が。

こ、これは…!? 「実在しない」というのが定説となっているマトモ亭(id:throwS)ではありますが、まさかの超常現象ですか? 思わず背筋が寒くなりましたよ、ワスは……