The Last Witness

最後の証人 - 男の魂に火をつけろ!
↑こちらで告知していた、柚月裕子先生の新刊発売記念サイン会に行ってまいりました。

最後の証人

最後の証人

元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、依頼人が犯人であることを示していた。男女間の愛憎のもつれが引き起こした悲劇。世間やマスコミの誰もが、依頼人に勝ち目はないと見ていた。しかし佐方の、本筋を見抜くプロの勘は、これは単純な事件ではないと告げていた。敗戦必至の弁護を引き受けた佐方に、果たして賞賛はあるのか。やがて裁判は、誰もが予想しなかった驚くべき展開をみせる……。

(本書カバー折り返しより)


このミス大賞をとったデビュー作『臨床真理』に続く二作目。知的障害者養護施設を舞台にした前作とは打って変り、今作は法廷ミステリになっています。各所での書評も好評で、帯にはそうそうたる面々による賛辞が載っています。

こんな女になら殺されてもいい。
――横山秀夫(作家)

逆転劇を演出する仕掛の美しさもさることながら、驚嘆すべきはその向上力だ。デビュー二作目でここまで進化した作家を、私は知らない。
――茶木則雄(書評家)

すべての証拠が依頼人による”人殺し”を明示する中で下されるまさかの判決。これぞ奇跡の逆転劇!
――川出正樹(書評家)

重いテーマに挑戦し、一歩も引かない度胸を買った! 豪腕・柚月裕子を次世代のエースとして推薦します。
――杉江松恋(書評家)

真実を暴くことと罪を罰することは両立するか? 法と良心の天秤がどちらに傾くか、最後まで予断を許さない。
――千街晶之(書評家)


またこの他に、前作は低評価だった大森望さんも、本書は高く評価されているそうです。

狂乱西葛西日記20世紀remix

狂乱西葛西日記20世紀remix


ぼくはまだ読み終わってないんですが、作中に大きな仕掛けがあるとのことなので、ネタバレを回避しつつ読みたいと思います。というか「ネタバレ厳禁」と書くのはすでに「バラしたら困るネタがあるよ」というネタバレになるというパラドックスだよなあと思いつつ。