見知らぬ乗客

このブログももうだいぶ長いこと書いているのだが、今でもときどき「オレのブログ読んでるのってどんな人たちなんだろう」と思うことがある。


コメントをくれる人は何人かいて、オフ会でお会いした人も何人かいるのだが、読んでくれるのはそういった「知り合い」の範疇に入る人ばかりではない。オレの芸風とかぜんぜん知らないで、なんらかの単語や画像の検索で飛んでくる人もいるだろう。その人たちの何人かに一人ぐらいは、オレの文章やネタのどこかを気に入って、続けて読んでくれる人もいるかもしれない。でも、最近になって読み始めた人にとっては、うちのコメント欄は敷居が高く感じられるのではないか。そんなような気もする。


昨年末の「ゼロ年代ベストテン」では多くの人から投票をいただいたが、トラックバックしてくれた記事の中には「いつも読んでる”男の魂に火をつけろ!”でこんな企画があります」なんてことを書いてくれたものもあったが、こちらでは、そちらさんのブログを読んだことがない、そんなこともあった。


最近になってツイッターをはじめた。初めははてなmixi絡みの知り合いしかフォローしてこなかったが、次第に、まったく知らない人がフォローしてくれるようになってきた。あんまり頻繁につぶやいているわけでもないし、有名人と絡んだり話題のトピックに口を出したりしているわけでもないので、フォロワーのみなさんもおそらくはこのブログを読んでくれていた人たちなのだろう。わがブログももうすぐ丸五年になる。だんだん芸風が固まってきて、数人の知り合いにだけ通じればいいや、みたいな舌足らずなエントリもいくつも書いているが、読者の大半はオレのまったく知らない人なのだ、という当たり前の事実を忘れてはいけないのだと思う。過去に何度も書いたようなネタであっても、そのエントリを理解するのに必要な情報はちゃんと当該エントリ中にぜんぶ提示されてなければ、はじめて読んだ人にはまったく意味不明になってしまうのだ。でも、あまりくどく書くと今度は常連から「同じコト何回も書くなよ」と思われるので、その辺のさじ加減は難しいところだが、頭のどこかに「知らない人に向けて書く」ことを常に置いておく必要は絶対にある。


そんなことを考えているうちに、もう松の内も終わりである。考え始めたきっかけは、うちのブログを通じてのアフィリエイト俺の妹がこんなに可愛いわけがない(5)』が一冊売れていたことであった。

何者なんだアンタ。さしつかえなければ名乗り出てください。