心が雨漏りする日には

中川昭一元財務相がお亡くなりになったとのこと。

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100401000109.html

中川昭一元財務相が死亡　警視庁、自殺の可能性低い

　４日午前８時１５分ごろ、自民党の中川昭一元財務相（５６）が、東京都世田谷区下馬の自宅２階にある書斎兼寝室のベッドでうつぶせの状態で死亡しているのを妻（５０）が見つけた。遺体や現場の状況から、警視庁世田谷署は事件性はないと判断したが、行政解剖では死因は分からず、今後、血液や細胞を病理検査して詳しい死因を調べる。

　中川氏は最近、不眠を訴えて睡眠薬を服用していた。警視庁は死亡との関連を調べるとともに、遺書のようなものがないことから、自殺の可能性も低いとみている。

　警視庁によると、妻は中川氏が起きてこないため様子を見に行き、ベッドでぐったりしているのを発見。午前８時２０分ごろ、１１９番し、救急隊員が午前８時２７分、死亡を確認した。中川氏はポロシャツに短パン姿。一部はだけていたが乱れはなく、室内に争った形跡もなかった。

　顔のうっ血や目立った外傷もなかったが、ベッド上に嘔吐した跡があった。室内の机の上と引き出しの中に、睡眠薬とみられる錠剤の入ったシートがあった。死亡したのは３日午後１１時前後とみられる。

　中川氏は都内の総合病院に通院し、処方された睡眠薬を服用していた。

　３日午後９時ごろ、外出先から帰宅した妻が、中川氏が上半身だけをベッドにもたれ掛けるようにしてうつぶせで寝ているのを確認、異常は感じなかったという。

　中川氏は妻と長女（２５）、長男（１７）の４人暮らし。遺体発見時は妻しかいなかった。

　中川氏は麻生内閣で財務相兼金融担当相に就任。今年２月にローマで開かれた先進７カ国財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ７）閉幕後、もうろうとなった状態で会見して批判を受け大臣を辞任、会見前の飲酒も発覚した。

　８月の衆院選では北海道１１区で民主党の候補に敗れ、比例代表での復活もできず、落選した。

嘔吐した跡があった、というと睡眠中の吐瀉物による窒息死が疑われるところですね。
睡眠薬を服用していた、というならなおさらです。

ジミ・ヘンドリックスやジョン・ボーナム、江利チエミといった芸能人にも、この「睡眠中の吐瀉物による窒息死」いわゆる「寝ゲロ死」の犠牲者がいるのはよく知られています。

Electric Ladyland (W/Dvd) (Coll)

レッド・ツェッペリン

江利チエミ ベストセレクション

ジミヘンや江利チエミは、アルコールと睡眠薬を併用していたことが原因でした（ボンゾはクスリこそ服用していないが、ウォッカを４０杯飲んだといわれている）。

窒息でこそありませんが、デフ・レパードのギタリストだったスティーヴ・クラークなんかも、アルコールと鎮痛剤（腕を骨折し治療中だった）の併用によって亡くなっています。

Adrenalize (Bonus CD) (Dlx) (Dig) (Ocrd)

また、中島らもも、向精神薬を酒で飲んでいたため、重篤な副作用（視力の減退、運動障害やEDなど）に苦しんでいました。

心が雨漏りする日には (青春文庫)

中川氏も、かの「へべれけ会見」のときは「風邪薬とワインを併用したため」と釈明していたのですが、とにかく薬と酒の併用は危険です。総選挙の前に断酒宣言をしていた中川氏ですが、落選のショックはやはり大きかったのでしょうか。

奇しくも、父子二代にわたって”怪死”を遂げてしまった中川氏。毀誉褒貶の多い人物ではありましたが、謹んでご冥福をお祈りいたします。