宇宙にきらめくエメラルドー♪(エメラルドー♪)

マトモ亭さんのこちらのエントリを見まして。


http://d.hatena.ne.jp/throwS/20090623

ウルトラマンレオ』がすごい、という話なんですが。

  • 宇宙怪獣が地球に花を植える
  • 花が成長してブーメランになる
  • 怪獣のブーメラン攻撃に敗北したレオが、対ブーメラン特訓をする


これ、誇張でもなんでもなくホントですからね。

DVDウルトラマンレオ Vol.2

DVDウルトラマンレオ Vol.2

これは第7話「美しい男の意地」というエピソードです。ちなみに脚本は小説家の阿井渉介って人が書いてます。
捏造 はいてなかった赤い靴―定説はこうして作られた

捏造 はいてなかった赤い靴―定説はこうして作られた


ウルトラマンレオ』シリーズ前半は、<レオ敗北>→<モロボシ・ダン隊長の特訓>→<レオ勝利>というスポ根のフォーマットで作られているため、正統派のウルトラシリーズに慣れている人が見るとものすごい違和感を覚えることがあります。


ウルトラシリーズも『レオ』ともなるともう手詰まり感があって、カンフーブームに乗ってキックを決め技にしてみたり、一寸法師や鶴の恩返しをモチーフにした「日本名作民話シリーズ!」をやってみたり、円盤生物という怪獣でも宇宙人でもない新カテゴリーの敵を出してみたり、円盤生物シルバーブルーメ一匹のために怪獣攻撃隊(モンスター・アタック・チーム、略してMAC)が全滅してみたり(おおとりゲンの彼女も死ぬ)、蟹江敬三がレオをバラバラ死体にしてみたりと様々な試行錯誤が繰り返されましたが視聴率はシリーズ最低を記録し、これを最後に第二期ウルトラシリーズは打ち切りとなるのでした。


とくに「円盤生物シリーズ」の着ぐるみのヒドさは現在でも語り草で、いま見ても「カネが無かったんだなぁ…」という悲哀を感じさせること請け合いです。


だってこんなだよ。

  • 円盤生物ノーバ


これ、着ぐるみとすら言えませんよねぇ。


ちなみに、「女の子に花を捨てさせようとしても通じない」という展開は、「ウルトラマンの超能力で危機を察知しても、正体がバレるので伝えることはできない」という、ウルトラシリーズでは定番のものだったりします。でもその定番も、モロボシ・ダンが血管ピキピキさせて怒鳴るインパクトに掻き消されちゃうんですけどね。