王様の耳はロバの耳、宇宙の海は俺の海

耳を切り取った男

耳を切り取った男

19世紀オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホは精神的に不安定だったことで知られ、自ら耳を切り落としたという有名なエピソードは、その狂気を物語るものとして語り継がれています。


しかし、その真相についてこんな説が。


http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090506/erp0905060040000-n1.htm

ゴッホの耳はゴーギャンの手で…独歴史家が新説発表

 自分で耳を切り落としたというのが通説のオランダ出身の画家ゴッホは、友人のフランスの画家ポール・ゴーギャンに剣で耳を切り落とされたする新説がドイツの歴史家によって発表された。5日付の英紙デーリー・テレグラフが報じた。

 独ハンブルク大のハンス・カウフマン氏ら2人が新著の中で発表。それによると、1888年12月、ゴーギャンは南仏アルルのゴッホの黄色い家で暮らしていたが、なじみの売春婦をめぐって口論になり、ゴーギャンが剣を振り下ろすとゴッホの耳がそげ落ちた。故意か事故かは不明だが、ゴーギャンは剣をローヌ川に捨て翌日、警察には「ゴッホが自分で切り落とした」と説明。事件後、ゴーギャンが家を出たため、失意のゴッホは沈黙を守り続けたという。

この説は以前にも提唱されたそうですが、これが本当だとしたら、ゴッホに対する見方は大きく変わらざるを得ないと思います。


ゴーギャンの方が精神に(というか人格に)問題のある人で、ゴッホは世評に無頓着な超俗の人だった、ということになりますかね。


それにしても、ゴーギャンがフェンシングの達人だったなんて話ははじめて聞きました。剣で耳を切り落とす、というのは虎眼流の道場で伊達にして帰したのかと思うほどの腕ですね。

シグルイ 1 (チャンピオンREDコミックス)

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ゴーギャンがサーベルをかついだら用心せい。


耳をそぐといえば、プロレスラーのキラー・コワルスキーが必殺のニードロップでユーコン・エリックの耳をそいだ、というエピソードが有名で…ってこの話は今まで何回書いただろう。

プロレススーパースター列伝 (6) (講談社漫画文庫)

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このエピソードによってコワルスキーは人気ヒールとなり、一世を風靡したのですがこれにも近年になってアングル説が浮上し、「実はエリックの耳はカリフラワー化が進行しすぎて壊死しており、切除手術を受けなければならなかった。それをエリック売り出しに利用した」ともいわれています。


キラー・カーン(本名は小沢正志)がアンドレ・ザ・ジャイアントの脚をニードロップで折ったというエピソードも有名ですが、実はこれも、試合中にカラ足を踏んだかなにかして脚を痛めたアンドレに、カーンがとっさの機転でニードロップを見舞い、それをアンドレが「カーンがニードロップでアンドレを骨折させた」というストーリーラインに昇華させたのだというから…プロレスはまさに何が起こるかわからない四角いジャングル! 強さと発想力のみが支配する男の世界!

  • Andre the Giant vs Killer Khan(1)

  • Andre the Giant vs Killer Khan(2)


ふるさと真っ赤っか

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例によって例のごとく、はじめの話題とはまったく関係ないところに着地しましたが、プロレスとはそういうものなのだとご理解いただきたい。